2017-01-07

小柳関 化粧回し完成! The battle apron design for Sumo Wrestler

小柳関、木鶏会贈呈化粧回し
Design for Kesho-Mawasi( the battle apron) for Oyanagi the Sumo wrestler

Kesho-Mawashi,,?
Wrestlers in the two upper divisions, makuuchi and jūryō, are allowed to wear a second ceremonial keshō-mawashi during their ring entering ceremony. The silk 'belt' opens out at one end into a large apron which is usually heavily embroidered and with thick tassels at the bottom. The keshō-mawashi may advertise the produce of a sponsor of the rikishi(for example Bulgarian ōzeki Kotoōshū was sponsored by a Japanese brand of yogurt, "Bulgaria", which was prominently displayed on the front of his keshō-mawashi) or be a gift from one of the rikishi's support groups. Alternatively, some foreign-born rikishi (such as Czech-born Takanoyama) bear their national flag on their keshō-mawashi. Popular rikishi may be given many of these keshō-mawashi.



木鶏会贈呈化粧回し 小柳関
タイトル"柳から登る龍の夜明け"

昨夜、木鶏会主催の時津風部屋激励会にて新十両小柳関へ完成したばかりの化粧回しが贈られました。

僕がデザインを手がけた通算5本目の化粧回しとなりますが、未だにわからないことだらけで毎回色々な発見や勉強ができ本当に日本の伝統と相撲の奥深さを痛感させられます。

関取の要望であった、「柳の絵を入れて欲しい」「渋い感じ」「青系の色で」を全て入れ込んだデザイン。特に今回頭を悩ませたのが「柳」!どう描いても「弱そう」、「垂れ下がっている」、「幽霊」、、などいい連想がなく力士的にはちょっと不向きな題材。

が、ここがクリエーターの腕の見せ所!と頭をひねる。
ヒネるとヒラめくもので「柳の隙間に登り龍を隠し絵として入れよう!」と思いつき、スケッチをひたすら重ねる。このアイデアがひらめいた後のフォルムを模索している段階がすごく好きです。スケッチブックに鉛筆を走らせながら頭の中にあるビジョンをディティールまで明確にしていくのは、木の塊を削って形作っていく彫刻に似ていて気分が高揚する。

柳は実は見た目と反して生命力の強い樹、その隙間から龍が両手を上げて天に登る。背景は新世代力士の夜明けを示唆したグラデーションにしようと思いついた時は我ながらよくぞ思いついたとニヤけてしましました。




Close up of the Kesho-Mawasi


背景の綺麗なグラデーション、龍の鱗部分、龍はあくまで隠し絵なので最初に目立ってはいけなく、ぱっと見は柳に見えるように、、、それを全て刺繍で再現してくれた橋本刺繍店三代目橋本貴幸様には本当に感謝です。

そして国技相撲に携わるという日本人として非常に嬉しくまた誇りに思える素晴らしい機会をいつも与えてくださる木鶏会の皆様にも心からの感謝です。

光の当たり方によって、柳の木が本当に揺れてる様に見えたり、龍が浮き上がって見えたりするのでこの化粧まわしをつけて土俵入りする姿を見るのが楽しみです。


贈呈式@Hotel New Otani


小柳関も大変気に入ってくれたようで一安心。激励会では化粧回しのデザインのコンセプトを説明させていただきました。前回デザインを担当した正代関は日本人歴代トップのスピード昇進で三役入り、小柳関もそれに続いて大活躍を期待してますので頑張って下さい!





日刊スポーツやスポーツ報知を始め沢山の取材陣が会場にも来ており、激励会が終わる頃には早速ネットのニュースに載ってました!最近はなんでも早いですね。