2012-01-11

"Chinsuko" Okinawa snack



design for okinawan snack series 



新琉球王朝菓子シリーズのちんすこう。このシリーズ全て7〜8タイトルデザインさせていただきました。本当は肌色部分はマットゴールドを使いたかったのですが、予算の関係でこんな風になりました。それにしても御冠船(うかんしん)の資料がすくなく、船の絵を書くときに結構困りました。なるべく史実に基づきたかったのですが結構想像も入ってます。

エンターテイメントボールの平山さんからきた仕事で、パッケージデザインは僕、タイトルやコンセプトワークはエイブルビーンの池澤さん赤岩さん。そう、ヨット部の4人で行った仕事です。(というかこの4人で仕事していて、ヨットを共同購入してヨット部を作ったわけですが。)いつものごとく納期が異様に短い楽しいながらハードなプロジェクトでした。

沖縄にある中小のお菓子メーカーの「味はいいが、パッケージがいまいち」なので中なか手に取ってもらえない。そんな商品群を集め、同一コンセプトのもと新たにシリーズ化して市場に新たに投入しようというプロジェクトでした。
これはこの同じチームで関西でも行ったので沖縄が台2弾となりました。

実は今日沖縄の汰久治さんから午前中に電話があり2時間近く話してました。おかげで濃い午前中でした。
彼がライフワークとして行っている、「海で人を丸く繋げる」海人丸プロジェクト
2005年、彼は仲間と一緒に自分たちで作ったサバニ海人丸1号による現代機器を全く使わない航海で沖縄ー愛知、2000kmを56日間で航海しましたが、今度は中国に向けての航海のため、海人丸2号を今年作り始めます。
2010年に船を作るため宮崎の方からもらった飫肥杉。1年かけて乾燥させてきて今が制作開始にちょうど良い時期。が、建造費に大工の人工工賃として300万円ほどかかることが判明し、資金不足のため制作に取りかかれない。その資金をどうやって集めるかで知恵をしぼっていました。
おそくとも今年中に作り始めなければせっかく頂いた大木がだめになる。汰久治さんにとって、無償で宮崎の方にいただいた木は「娘さんを嫁にもらった」くらい尊いもの。その嫁に刻一刻といのちのタイムリミットが近づく。
そんなプレッシャーすらも前向きに捉えてるところがさすが汰久治さんってかんじでしたが。

ということで、もうすぐ海人丸2号T−シャツを作り販売し、その利益を建造費の足しにしていこうという事になりました。もちろんTシャツの売った利益だけでは足りないので、いろんなところに企画書を書いてもっていこうとも思ってます。みんなの夢を載せて海人丸2号が航海に出れるように。

そんなんで沖縄つながりで、このお菓子を思い出して紹介してる次第です。
しばらくはこのお菓子シリーズを紹介していきます。沖縄行った際には是非買ってください。