a rough sketch "the fighting fowl" for Keshomawashi design
(Kesho-Mawashi: a decorative battle apron that sumo wrestlers wear )
来場所から十両入りする時津風部屋の正代さんに木鶏会が贈る化粧回しのデザイン、
今回は木鶏会の名前の由来にもなっている木鶏をモチーフにしました。
京都の職人達が伝統的な織や染めで作る化粧回しなので、デザインしながら毎回色々な発見があり勉強になります。何回かに渡って普段目にすることがない化粧回しの制作過程を紹介していこうと思います。
やっぱりデジタル全盛の現代でどんなに3Dプリンタとか機械のテクノロジーが発展しても職人の手作業による物作りには敵いませんね。一手間一手間に念がこもって目に見えない物質ではない「気」みたいなものが入り、それが見る人にも伝わり感動を与えるのではないかと。
それで思い出したけど、最近友達から聞いた面白い言葉があります。
「デジタルネイティブ」。
意味を聞いてみると、生まれながらにしてITやデジタル機器に慣れ親しんでそれらが当たり前にある今の子供達世代らしい。
どうして子供がそこまでデジタルネイティブになるか分かりやすい例をあげてくれたのが、妖怪ウォッチ。あるキャラのフィギアを買うとそれについているQRコードでネット上の自分の保管庫にもリアルの世界と同様にコレクションされ、そのコレクションの数の多さが他のゲーム機器にも反映され、それらすべてが友人たちとシェアされる仕組みになってるらしい。
(妖怪ウォッチとかゲームとかよく解らないので、うる覚えで聞いたまま書いてるけどだいたいそんなかんじだったと思う)
要はリアルの世界とネット上の世界がものすごくリンクしていてそれをいろんなディバイスでシームレスに楽しめるのをなんの不思議もなくあたりまえにやっちゃってる人種。
すごいですね。
なんでもデジタル、ネット上で情報も満載、いろんな人と気軽に"繋がって"、知識もネットワークもばっちり!
だけどこういう人達はたぶん知識はあっても知恵はないし、責任を伴う交際や人付き合いが苦手になると思う、あまりにも便利すぎる環境のせいで。
便利なものを手にいれるということは、その分人間力を失うということですから。
いい悪いは別にしてこれからはそういう人が主流になっていくのでしょう。
そして、、このデジタルネイティブが大人になったとき、職人達の伝統技をどう感じるのか?すごく興味があります。