2017-05-31

Reebok Spartan Race


Spartan Race Tokyo


「筋肉だらけ!」
相模原にある米軍施設の会場内に入った瞬間に感じた事。

週末はスパルタンレースに出てきました。レースの詳細はこんな感じ

半年くらい前から会う人会う人に「スパルタンレースでます?」っていろんなところで聞かれるようになり「なんですかそれは?」って感じだったけどレース直前にさらにいろんな人に言われて詳細をウェブで見たら、、、

ロープ登り
砂袋運び


要は大人が本気でやるややワイルドな世界的に流行ってる(本当か?)障害物競争。

今回日本初上陸となるこのレース、4〜5000人ものアドレナリン過多系の筋肉man/womanたちが集まり、普段のトレーニングの成果を発揮すべくロープを登ったり、有刺鉄線の下を匍匐前進したり、火を飛び越えたり、やり投げ、コンクリートで出来た重りを運んだり、雲梯、壁をよじ登ったりと泥まみれになった。

7kmのコース中に20種類くらいの障害物を設定し、一つの種目を失敗するとバーピー30回のペナルティー。僕は2種目フェイルしたので60回もやりました。これだけでも疲労困憊です




TRXでお世話になっているMAGAGYMチームの皆さんと出場。


近年、僕がSUPのレースを始めいろんな大会に出る目的は明確です。

それは参加者として結果を出すことよりも、クリエーターとして運営側の様子をリサーチしたり、他の参加者、観客が何を楽しんでいるかを見たり、客導線、イベントとして学べることを探すなど、、完全に主催者/運営側の目線で勉強するため。(もちろん出るからには全力で上位を目指しますけど)



リバーSUP界で今後色々と仕掛けていったり、イベントを開催したりする側の完全クリエイティブな観点で観察し学ぶという全く他の選手と違う観点でものを見てます。


それにしてもReebokはやり方がうまい!
海外ブランドがよく使う手ですが、まずジャンルやイベントを新しく作る。そしてそのジャンルでスター/プロを創り出し、スターに憧れるフォロアーを育てることにより間接的にブランドロイヤリティーをがっつり成立させる。MAGPULのクリスコスタとか、、、(例がマイナーすぎるか)



一見、ワイルドで危ないことをしてるように見えますが、、よく考えると完全に管理されたフィールドで行っているのでそんなに危なくない。(まあパドラー観点だけど笑)


参加者はこんな写真はSNSとかにあげるとインパクト大なので皆喜んであげます。実際僕も「どうだワイルドだろ!?」って感じでインスタあげてるし笑。

この時点ですっごいいい宣伝。本気でワイルドでヤバいスパルタンレースをやってるReebokってすごいね!ってブランドの世界観を伝えるとともにロイヤリティーがアップ。しかも参加者全員が広告塔になるのでリーチ数は絶大です。


*AIDMAがAISASになってから巨額を投じてCMを作るよりこういった人を介した広告が今の時代絶大な効果を得ることもあり主流になってきてます。

デザイナーやクリエイティブ系では知らない人はいませんが、、、
*AIDMAはAttention Interest Desire Memory Actionという消費者が商品に出会ってから購入までのプロセスを示したもの。
「おっなんだこれは」Attention
「面白いぞ」Interest
「欲しい!」desire
ジングルやキャッチコピーなどで商品を覚えさせてMemory
 店に行って「これください!」と購入action。
という消費行動の流れはもう既に遠い昔、、、

現代はAISAS。
「お!ナンダコレハ!?」Attention
「面白いぞ」Interest
「ググって調べて一番安いのを探そう」Search
「クリックで購入」Action
「どうよ俺こんなの買っちゃったよ」ってSNSでshare。
このShareが他の人のAttentionにつながっていく、、、


商品やサービスに出会ってから購入までのプロセスが短く、購入後にシェアするっていうのが消費者の特徴になってからもう既に久しい。

デザイナーは消費者が購入後の商品をシェアしやすいようなキーワードまで考える。「このポイントをシェアしてね!」って準備してあげるとその通りにブランドの広告塔となりメッセージを拡散してくれる。友人から聞く言葉はCMで聞く言葉よりもすんなりと入ってくるもの。

パッケージをデザインするときもゴールは購入ではなく、購入後シェアしたくなるような仕組み。前の時代よりも一歩踏み込んで考えなければいけないのです。

スパルタンレースは、このAISASプロセスにおいてすべてのステップに仕掛けがきちんとなされており、ブランドロイヤリティーやアタッチメントを増勢させるやり方が非常に勉強になる。



マーケティング観点からレースを語ってしまいましたが、もう理屈抜きに楽しい!

何よりいい大人が泥まみれになって、童心に返って転げ回ったり登ったり仲間と遊ぶいい口実!本当に楽しい1日でした。Thanks Spartan Race!来年はみんなで出ましょう!


最後に西尾さんと火をジャンプ!の連続写真。ぴったり息合ってます笑
早いものでもう出会ってから10年以上。西尾さんにはフィジカルとメンタルをだいぶ鍛えてもらいました、感謝です。