2012-03-23

Fish Hook with sleeping beauty eye


Fish Hook with sleeping-beauty eye 


Fish Hook with sleeping-beauty eye 

昔からアクセサリーや自分で使う小物を作るのがすきで、渋谷でカフェgallery PAXをやっていたときは、職権乱用気味に自分でつくったシルバーアクセサリーをそこで売ってたりしました。

アクセサリーという形をとった表現の方向性もなんとなく見えてきたので、近いうちに自分のつくったものをfishpondというブランド名でまとめて、だしてみようかとも最近たくらんでます。去年モロカイ島で訪れたフィッシュポンドから名前をとりました。物語を身につけるようなジュエリー。

そのfishpondの試作品として最近つくったこのFish Hook。自分のも含めて同じワックスから3つ作りました。
一つはゆうじさんの誕生日にあげて、そしてこの最後の一個は最近誕生日だった親友の齋藤君にプレゼントとして、今日あげました。2月29日という4年に一回の誕生日だったので、精魂こめて磨きまくり。キャスティング後のざらざらしたシルバーの表面からヤスリ、バフかけを何度も重ねてびっかびかに。紐あみからシルバー、留め具もオール手作り。
おめでとう!

Fish Hookはよくお守りとしてつかわれる有名なモチーフ。そこに去年ニューメキシコ、アルバカーキのちかくのターコイズトレイルで買ってきたスリーピングビューティーっていうターコイズを”目”のシンボルとして埋め込む。常に大きく見開いて、真実を見極め、前をむいている目。自分を見つめるinner eye。
僕は目をモチーフにしたりシンボライズしたりして作品のなかに登場させるのがすきです。デザインする模様のなかにも入れちゃったりしてます。やっぱり内と外をきちんと見極める目というのに憧れるからでしょうか。

そういえば昔、バックパッカーでヨーロッパを旅してたころ。
よくありがちなように、世界中いろんな場所から集まった一人旅してる者同士が夜、宿のテラスに何げなく集まってビール飲みながらわいわい話しあってる時。
子憎たらしい白人青年が僕に「まえから不思議に思ってたんだけど、東洋人って目が小さいから俺らより視野もせまいの?」と。「そんなわけないだろ、バカにしてるのかこの野郎」と一瞬カチンときて殺気だったのですが(まだ20代で若かったので)、そこでカナダ人の女の子が絶妙なタイミングで「東洋人の目がなんで小さいか知ってる?」。
その一言でそれまで笑っていたみんなも興味しんしんに。もちろん僕も。

「昔は東洋人も白人とおなじような大きな目をしていたのだが、外見に惑わされず物事の本質を心の目でみるように半分目を閉じてるうちに細い目になった。だから白人は外見にとらわれがちだけど、東洋人は内面をきちんと見極められる。」そんなことを話してくれました。ほんとかどうかはどうでもよく、えらく素敵な説なので秒殺で信じることにしました。あるていど説得力もあるし。