2012-07-18

graphic idea for Asagiri Jam 2009

sketch for Asagiri Jam T-shirt 


「health warning」
そういえば、5年くらい前まで僕は結構ヘビースモーカーでした。意志が固いので初の禁煙でスパッと辞めてそれ以来一切吸ってません。いま振り返ると吸っていた自分を思い出せないほど。たまに昔タバコで焦がした服やシートのあとをみて思い出すくらい。
自分勝手なもので、吸っているときは「なんでこの店は禁煙なんだ」っておもっていたのが、タバコを吸わなくなると、
「なんでこの店は分煙してないんだ」って。
やめてからは、人の煙がいやでしょうがなく、タバコのにおいのするの所には全く行かなくなりました。

が、この間ura ebisuでランチを食べているとき、となりに座ってたおじいちゃんがタバコを吸い始める。
普段だったら「いやだなー」って即思うのですが、そのおじいちゃん、あまりにもかっこ良く、粋にタバコを吸っていて、見とれるほど。カフェの角の席で一人でコーヒー飲みながら読書とタバコ。窓から完璧なレンブラントライトを浴びてそのまま映画のワンシーンになりそうなくらいキマッてました。で、そのおじいちゃんの煙はぜんぜん嫌なにおいがしませんでした。これが疲れきったサラリーマンがだらしなく吸っていたら間違いなくいやなにおいがしたでしょう。
こんなに粋にタバコをすう人を久々に見ました。嗜む人によってこんなに違うのかと関心しました。

昔は、まわりにいる憧れるような大人はみなかっこ良くタバコ吸ってました。若い奴らの仕事なんて粋がること。
イキがりたい年頃に、まわりに粋にタバコをすっているようなロールモデルな大人がまわりにいない今は、そりゃ若い人もタバコ吸わなくなるでしょう(いいことだけど)。猫背で覇気のない目をして、囲われた喫煙コーナーでせこせこと煙を吸っているテカったスーツをきた疲れた大人には憧れないし。

タバコ会社はいろんな制約がうるさく、広告もこれからどんどんさらに打てなくなってくるとおもうし、税金もあがってくるし大変だと思います、沢山あるお金をどう使うかが。
現代の若者がスモーカーに憧れるように、いまの喫煙者を徹底的にかっこ良く見せて行くマーケティングとかしないと。マナー云々も大切だけど、人が憧れる吸い方をしろ、と。若者に憧れられるような生き方ができない人には売りません!哲学とか信念なく生きてるひとは人前でタバコ吸わないでください!とか。広告の中のイメージの世界でマルボロのカウボーイとか使ってももういまの若い人とか反応しないだろうし。リアルな世界で隣にいる人に憧れさせないと。
だいたいパッケージにこれ吸ったら死にます。くらいの勢いで害を唄ってるんだから、「こんなに体に悪いものを吸うガッツがお前にはあるのか?」くらいワイルドにいっちゃえばいいのに。
どっちみち難しいですね。
個人的になタバコの煙がすくなくなっていく世の中大歓迎ですが。