design for Tokitenku's Keshomawashi (sumo wrestler's ornamental apron)
design for Tokitenku's Keshomawashi (sumo wrestler's ornamental apron)
お世話になっている「やまじん」の山田さんが2007年にオープンさせたThe Mongol Restaurantが、モンゴル出身の力士、時天空に贈った化粧回し。京都の織り職人に作っていただいたのですが、打ち合わせのたびに、いろいろと勉強になりました。同じ糸でも織りや重ね方で輝きがまったく違って見えることや、織りの微妙な高さの違いによる、奥行き感のだしかたなど、あげればきりがありませんが、日本の伝統の奥深さを改めて感じることができました。日本の国技と伝統に少しでも触れる事ができ、本当にありがたい事です。
が、残念ながら、どの伝統技もそうですが、後継者があまりいなく、将来残っていくのかが心配されています。市場が少なくなって行く中、後継者も育ちづらいのでしょう。
現代のニーズにあったプロダクトに伝統技法がうまく使われれば、現代のテイストも加わりより確固とした伝統として後世に受け継がれるのでしょうが、なかなか難しいですね。
ただ古い物をそのまま保存するのではなく、その時代ごとにあった変化を遂げて初めて生き残る「伝統」だと個人的に思っています。なので、最近はどんな仕事でも、何かしらの日本の伝統技を盛り込める隙はないだろうか?と日々たくらんでいます。
今年新たに始めるプロジェクトが2つあるのですが、そのどちらも何かしら日本特有の伝統職人さんたちの力を必要とするもの。今日もその打ち合わせをしてきました。新しいものを作るのはいろいろと難題があったりして、ハードルも沢山あるのですが、そのぶんやりがいもあって楽しいです。
まあ、いつもアイデアを思いつき、実行にうつし、そのほとんどはどこかでつまずいたり失敗したりしてるわけで、この新規の2つのプロジェクトもどうなるかわかりませんが、これまたいつものごとくベストをつくしトライするのみです。
うまく形になって、ここで紹介できますように。