introducing the new Kesho-Mawashi presented to Oyanagi-zeki
and explanation of the design concept
若・貴以来なんと19年ぶりの日本人横綱誕生!ついこのあいだのような気がしますが10年20年ってあっという間に経ってしまうのですね。長い道のりだった稀勢の里のインタビューにはほろっともらい泣きしちゃいました。
で、今夜は木鶏会主催の時津風部屋祝勝会に行ってきました。
横野レポーターからのインタビュー形式で今回の化粧回しのデザインのコンセプトなどを解説しました。
小柳関の「柳」をモチーフに昇り龍を隠し絵として表現し、新世代力士の夜明けをイメージした背景。細かい柳の葉、枝や龍の鱗、背景のグラデーションも全て総刺繍で表現、職人の方々に無理を言って仕上げていただいたおかげで評判も良く、本当に感謝です。
祝勝会中、先々代親方が若手力士に送った言葉がものすごく心に刺さった。「勝敗も大切だけど、それ以上に所作を大切に」いつもながら言葉に非常に重みのある方だ。
土俵上で力士が行う所作には一つ一つ意味があり、相手への敬意を示し、清め、地面を踏み固め邪悪なものを払い、感謝するという一連の動作にたくさんのことが詰まっている。所作の美しい力士につい見とれてしまうのはこういった精神的なものがそこに凝縮されているからだろう。先々代の話を聞いて日本人であることに誇りを感じるとともに気持ちが引き締まった。