2014-07-22

Back from PNG




Kids in Gumoisu village



無事に帰国しました。
それにしてもこの何週間かはもの凄い距離を移動した。
6月はコロラド行って、今月はPNG2回行って、、、
7月は半分くらいジャングルの中ですごしました。

誰も下ったことのない川を下ったり、ジャングルの奥にある村を訪れたり、いろんな刺激的なことが満載の最高な1週間だった。が、
今回の旅でなにが一番印象に残ってるかと聞かれれば、意外かもしれないが、全く電気なしで過ごしたGumoisuでの2日間の夜だったと答える。太陽が沈んだあと何もすることがなく、闇のなか海に浮かぶジャングルのシルエットをぼーっと眺めてた時間。不思議とあれが一番いい時間だったかも。

今回のリサーチでツアーのルーティングや安全面での課題などがいろいろと明確になったので、それらをすべてクリアーした後にリアルアドベンチャートリップのアロタウ編を開始したいと思いますのでお楽しみに。きっとすごいツアーになります。






btw. 我が家の雀のヒナたちは、僕がPNGにいる間に立派に巣立っていったようです。

photo by 嫁









7/17 Thu PNG Alotau Recon Trip Dawadawa River full Recon



Two outrigger canoes in Dawadawa river





今日はリアルアドベンチャートリップ、アロタウ編のメインイベントになる
ダワダワ川の上流から河口までのrecon。


ディンギーにSUP積んで上流のスタート地点までを雨のなか登ります。
途中浅瀬はみんなでボート押したりして、気分は川口ひろし探検隊。
雨のなか幻想的なジャングルの川をひたすらのぼります。





思えば「リアルアドベンチャートリップ」の視察はいつもほんとにアドベンチャー感満載で面白い。少人数でいろんなところに行って、ここは危ないからやめようとか、ここは面白いからコースに組み込もうとか、身軽にいろいろとトライできるので相当楽しいです。

アンディーも「イクゾウ、これって子供のときにしてみたかった冒険を大人になってもまだやってるかんじで超たのしいよな。」って言ってました。




今回の川下りルートは、伴走船をつねにつけられるため、いつでもリタイアすることができ、だれでも楽しめるものになりそうです。
(安全面でクリアーしなければいけない課題は何点かありましたが)





川沿いにはいろんな村があり、目の前を僕たちが通りすぎると必ず槍を投げてきます。

というのは嘘で笑顔で手を振ってくれます。
あいにくの曇り空だったけど、こんな雄大な川をアンディーと一緒にゆったりと下ってました。



川の途中にあるBadilauna村の人々にランチをごちそうになりました。
タロイモ、ヤムイモ、なんとかイモ、、
この写真のローカル達が実際のツアーのときの川下りをサポートしてくれる面子。





今回の2つのミッション、アンディーの取材のお手伝いとアドベンチャートリップのルートの確認。
両方とも今日でほぼ任務終了。
明日はポートモレスビーにもどって一泊し、それから帰国します。

アドベンチャートリップ、アロタウ編も面白いものになりそうですので、お楽しみに。

撮影を無事に終えてSUPに初トライするBS11チームの二人。ジャングルの中をゆったりと流れるこの雄大な川を下る。楽しいですよー





7/16 Wed PNG Alotau Recon Trip Gumoisu-Badilauna-Dawadawa River





「明日の朝8時ごろ満潮になるから、波もいい感じになるよ」
自然とともに生きてる村人が教えてくれる。
が、朝起きてみるとどうみても満潮はまだまだ。

どフラットな海を眺めてると昨日教えてくれた村人が隣にきて
「ぜんぜん満ちてないね、こりゃだめだ」って。
自然とともに生きてる割には潮の満ち引きも適当にしか覚えてないのもPNGらしいおおらかさ。

どっちにしろ気持ちがいい朝だったので
SUPにのって漕ぎ出し対岸のKwato島や半島の反対側のNetsuliというサーフポイントまでの距離を計ってみた。

その後、波がちょっとでてきてアンディーや子ども達も海に入って来たのでみんなで波乗りを楽しみ、早めのランチを食べた後、グムイスを後にする。


10人くらいしかすんでいないグムイス村。
その10人で最大限のもてなしをしてくれたんだろうな、僕たちの乗るディンギーに手を降って見送る彼らを見てそう思う。



今回一緒に旅したBS11の取材班の二人。手前がプロデューサーの中根さん、奥が撮影&編集の飯田さん。世界中旅しながらいろんなドキュメンタリー番組を作っているチームなので面白い話をいろいろと聞かせてもらえた。現場が好きで40代後半になった今も最前線で物作りをしてるこの2人と一緒に過ごせていろんなことを学べました。旅人独特の空気感を醸し出して「いい男の顔」をしてるから絵になります。


飯田さんは駒沢公園でMr.Chicken という店も経営してるそう。今度行きます!

テラスで番組の台本を書いてる中根さん。二人ともサーファーだから話も合い、そしてみんなB型でした。番組の放映が楽しみです。







午後はアドベンチャートリップの川下りの中間地点であるBadilauna村とダワダワ川の視察。



バディラウナ村のロッジはまだ建設中だったが、いいかんじになりそう。昔ながらの手法ですべて手作りで作っているらしい。

バディラウナ村からダワダワ川を海までアンディーと一緒に漕ぎながら、リアルアドベンチャートリップの詳細を話合う。最高なルートになりそう。




ワガワガ村でディンギーを降りて車に荷物を移す。移動は常に船かSUPだったので久々の車だ。それにしてもダワダワ川とかダリダリ村とかそんな名前ばっかりです。



ジャングルのなかにTree Tops Lodge の看板



Tree Tops Lodge


今日から2日間はTree Tops Lodgeという高台にある見晴らしのいい設備の整った宿。
Alotauアドベンチャートリップの最終日を過ごす宿になる予定。
いままでの電気なし、水道なし、ガスなしの環境から一転して、上記の三つに加えWifiやお湯が出るシャワーもある。

ひさびさにボトルにはいったミネラルウォーターを飲んだ。
グムイスではのどが乾いたらココナッツか濾過した雨水。
濾過っていってもフィルターの目は笑っちゃうほど大きかった。(網戸くらい)







7/15 Tue. PNG Alotau Recon trip @Gumoisu, Kwato Island, Samarai Island





 To Kwato Island




カメラが充電され写真がとれるようになりました。



Gumoisuからディンギーで10分ほどの位置にあるKwato 島は、イギリスから来たアンディーのおじいさんが100年以上前に上陸して、教会をつくった島。

まだカニバリズムがバリバリの時代で、宣教師である彼は「人を食べるのはもうやめようよ」と説いてまわりその島で出会った地元の女性(アンディーのオバアちゃん)と出会い、子供を産み(アンディーの父)そしてアンディーが誕生し今にいたる。

そんな彼が人生をかけて取り組んでいる「PNGの持続可能な観光業の正しい発展」、その今までの軌跡とこれからのビジョンが今回の取材を通してBS11のドキュメンタリー番組で紹介されますのでお楽しみに。(放映の詳細はまた告知いたします)

今日はアンディーのルーツであるKwato島で彼の祖先の足跡を取材。


Kwato島に上陸。小さな島で3〜4件の家があるだけです。



アンディーのお爺さんが上陸したときの記念碑 


 PNGの歴史的にも重要な島であり、アンディーのルーツでもあるKwato島。
その島をアンディーに案内してもらいながら、生い立ちや祖先の話、PNGの歴史を取材班に語ってもらう。小さな島の上にぽつんと立つアンディーの祖父が建てた教会の周りは空気が静かに張りつめたようなかんじがする。
島に上陸した瞬間に感じたが、この島にはなにかいい「気」が充満していてまちがいなくパワースポットだと思う。


島の頂上へと続くおとぎ話に出て来そうな道。おじいちゃんの時代にはここをフォードのT4が走り回っていたそうです。


島の頂上にでると開けた場所にぽつんと協会が立っています。PNGのトラディショナルな建物にキリスト教の十字架という組み合わせ。協会の裏にはアンディーの祖先たちのお墓がありました。


その後Samarai Islandでアドベンチャートリップの中継地にもなるダリダリ村のキーパーソン、ディクソンさんとアンディーと3人でミーティングし、新ルートでの詳細を話し合う。Samarai島はその昔アロタウ地方の首都だったそうで、このあたりの島のなかでは一番近代的な設備がととのい電気も普通に通ってました。




  Dinner at Gumoisu village


丸焼きにされた豚を運ぶ村人達

Gumoisuに帰ってくると村長のコイさんが、アンディーと僕たちの訪問を祝して豚をまるごとご馳走してくれました。PNGでは豚は通貨の変わりになるところや、嫁入り道具の変わりになる地方もまだあるくらい貴重な財産として扱われるもの。ものすごい光栄なご馳走をいただき感謝です。




地元の人にとってもご馳走な豚の丸焼き。
こどもたちも目を輝かせて豚がさばかれるのを見てます。
「食べるということは、他の生き物の命をもらっている」という当たり前の摂理を自然に学べるここの子供たちはいいですね。スーパーに売ってる魚の切り身がそのままの姿で川にいると思っている子供が存在する東京とは対象的ですね。

こういう景色をみて残酷とか可哀想とかいう、それこそ可哀想な大人がたまにいますが、
そんな親に育てられる子供は食べ物や命のありがたみがわかんなくなるんでしょうね。

ふと、日本語って素敵だなって思える。
「いただきます」の文化。
「いただきます」は他の命をいただきます。
食材を育ててくれた人や食事を作ってくれた人の時間(=命)をいただきます
と感謝の気持ちが詰まってる。


この豚を美味しくみんなでいただきました。



ちなみにGumoisu Lodge はこんなかんじです。
岡の中腹にぽつんとあり、周りにはなにもなし。

こうやって、Gumoisuに限らずいろんな村の人がたまにツーリストのために綺麗に小屋を作るのですが、小屋を作った後はなにもせずぼーっと誰かが来るのを待ってるそうです。ゆったりと流れる時間の中で暮らしてる、食べ物に困ってない南の島の人特有の能天気さです。「なんで作っただけで誰かがくるって思えるんだよっ(笑」とアンディーがよく村人にいってます。きちんと告知しないとだれもこないだろう、と。
アロタウ・リアルアドベンチャートリップはそんな村人たちがつくった小屋たちを泊まり歩く予定です。













2014-07-19

7/14 Mon PNG Alotau Recon trip @Gumoisu


 Gumoisu point



「発電機はあるんだけど、燃料がないんだよね~」
なんかそんな気はしてました。


燃料が来て発電機が始動するまですることがないので午前中は波乗り。
午後になってやっと燃料が届くが、発電する気配なし。
どうしたのかと聞けば、発電機用のディーゼルを取りに行く為の
ディンギーのペトロを近くの島にとりにいってきたらしい。
(このあたりでは全ての移動は車ではなく、船)


今日中にバッテリーを充電できないと明日以降の撮影ができない!
と心配したり、カリカリしてもしょうがないのでやれることをやる。それがPNGスタイル。いちいち目くじらを立てていたら身が持たないし。

取材班は残っているバッテリーでかろうじて午後予定していた撮影を終えるが日が沈んでも、ディーゼルをとりにいったディンギーが戻る気配なし。

日が沈んでしばらくしてからやっと燃料がとどき発電が開始される。
まる2日ぶりの電気。さっそくみんなのカメラやPC、電話の充電で
コンセントがタコ足につぐタコ足ですごいことになる。
電気がないとなにも仕事が出来ない僕たち。電気のありがたみがよくわかりました。


おかげで、まる二日間電気なしで過ごす貴重な経験。
なかなかしようと思ってできることではない。
日が沈んだらすることなし。
テラスから漆黒のジャングルをながめながら、波の音や
虫の音をぼーっと聞く。考えてみるとけっこう贅沢な時間。
闇を眺めてるか、話すかこの2つのエンターテイメントだけ。
暗いから本も読めないし、ノートにメモもできない。
日本から持って来たLEDランタンの光はまぶしすぎて
とてもじゃないけど使う気になれないし。
アンディーともAlotauでのリアル・アドンベンチャー・トリップの
ルーティングやプロモーションプラン、今後の展開などを
じっくり話合う事もできた。

なにもすることがない贅沢を堪能できた夜でした。

Alotau Real Adventure Trip corse idea 

Day1, アロタウ空港からディンギーでGumoisu村へ。
Day2, 約5時間のトレッキングでDali dali村へ
Day3,   8時間のトレッキングでGofari。ディンギーでBadilaunaへ行き泊る。
Day4,  ディンギーでGorariに行きSUPor カヤックでDawadawa川を下る
Day5   Tree Topロッジでリラックス
Day6   アロタウタウンを観光して空港へ

ざっとこんなルートを想定してます。が、子供や女性でも参加できるように
トレッキングを省いたショートコースのバージョンや、短めのトレッキングのミディアムバージョンも用意しますので、幅広い層に楽しんでもらえる旅になるかと思います。
ショートバージョンはGumoisuに何泊かして周りの島を探索したり、
ミディアムバージョンはトレッキングの途中からラマハガ川をディンギーで下ったり
して体力的にも負担がすくない、はずです。
明日以降、実際にDawadawa川を下ったりして時間を測ろうと思ってます。



7/13 Sun PNG Alotau Recon Trip @ Gumoisu


View from Gumoisu Lodge


「グムイス?どこそれ?」
いつもポートモレスビーの空港で出迎えてくれる上岡さんが僕たちの目的地を聞いて驚く。長年PNGに在住している彼ですら知らない場所。
ポートモレスビーから国内線でアンディーの故郷アロタウへ。
アロタウの港からディンギーにのって、小さい島々の間を
ぬうように進んでいく。
2時間ほどしたところでアンディーの、
親戚がたくさんすんでいるグムイスに到着。

ここを訪れる日本人は僕たちが初めて。
10人ほどしかいない村人たちが総勢で暖かく迎えてくれる。
歓迎の歌を歌ってくれるが、北側のテュピラの歌とちがい
ハワイアンっぽいメロディーが混ざってる。
パプアニューギニアといっても東端に位置するのでポリネシアン文化の
影響もあるのだろうか。


BS11で制作するアンディーのドキュメンタリー番組の撮影を彼のルーツであるこの近辺で撮影する予定。今回の旅の面子はBS11の取材班2人とアンディー、僕の4人。
発電機の燃料がなく電気がないので、真っ暗なロッジのテラスで皆で飯を食べて、8時半には眠りにつく。




2014-07-12

To PNG again

map of PNG


月曜日に帰国したばかりですが、また今日から1週間パプアニューギニアに行ってきます。今回のミッションは2つ、テレビ局の取材クルーのお手伝いと、リアルアドベンチャートリップの新ルートのリサーチ。
行き先はアンディーの故郷でもあるアロタウ。パプアニューギニアの中でもとくに海が綺麗らしい。アンディーが「SUPで下るのに最高なディープジャングルの中を流れる川があるよ」って言ってたので楽しみ!

ちなみにいつもアドベンチャートリップやサーフトリップで行っているのは北にあるMadangという地方。テュピラ村はマダンから車で西に3時間ほどいったところです。この地図でいうとマダンの1cmくらい左。


btw
また我が家のベランダの鳥小屋でスズメが巣を作りヒナが2匹。
ヒナ特有のくちばしの「ゴムパッキン」もなくなりそうなかんじで巣立つ直前。帰国するころにはもういないんだろうな。

photo by 嫁






2014-07-08

PNG - Sydney - Narita - Mitake - Home!





 Paddle in PNG       shooting by Hico Matsue



 Tupira village from the sky      shooting by Hico Matsue




朝起きて、ボードとパドルをつかんで20歩で海。
散歩がわりの朝SUP。漕ぎながら下を見ると色鮮やかな珊瑚の周りで熱帯魚が無数に群れ、最初の数日間は発見しては喜んでいたウミガメも常連になる。
沖へ出て少し汗ばんだころシャワー代わりに水の中に飛び込む、そんな贅沢な朝を毎日過ごせた1週間でした。


皆より2日遅れて昨日帰国しました。直行便が周一しかないので遠回り経由して、日曜の午後PNGを出発し、シドニーへ。シドニー空港で4時間くらい遊んだあと10時間フライとで月曜日の朝、成田到着。月曜日は、僕がコーディネートしているJeep x ターザンのSUP連載企画の第一回目取材と撮影が御岳で行われるので、そのまま車で御岳へ直行!
湖と川でみんなで漕いでいる様子を撮影してもらいました。いい絵が沢山とれたようなので発売が楽しみです。8月7日発売号の「Tarzan」を是非見てください。そして夜やっと我が家に10日ぶりに帰りました。


今回2回目となるリアル・アドベンチャー・トリップも1週間とは思えないほど濃い時間をすごし、盛りだくさんの内容でした。参加していただいた皆様ありがとうございます。後日旅のレポートをアップしますね。


ちなみに今日の写真は、ラジコンヘリにgoproを載せて空撮したもの。松江が出発まえに購入してPNGに持って行きました。ナイス!ちなみに今回参加の彼と史朗とは北海道から一緒でほぼ30年くらいの長い付き合い。信頼できる2人が参加していろいろと手伝ってくれたおかげで助かりました。サンキュー!
ちなみにヘリはバッテリーが突然切れて海に墜落、救出しましたがそれ以来動かなくなりました。熱帯地方で気温が熱いとバッテリーの減りも普段よりも速いようですね。保険が適応されますように。

@タブルテ村
歓迎の印で振る舞われたヤムイモ、タロイモ、サツマイモをやまほど食べて動けなくなった松江&俺。
帰国後すぐにまたボードの上@久々の白丸湖



2014-07-05

still in PNG ...

Volcano view from Suwaru Village ,PNG


今日の夜の便で帰国予定でしたが、ハプニングがあり実はまだパプアニューギニアです。
ツアー参加者の一人が体調を崩し、航空会社に搭乗を拒否られてしまったので看病&付き添いで残っています。明日午後の便でシドニー経由の遠回りで帰国予定ですが、成田着が月曜日の朝、、、。まあ、いろいろとありましたが今回も最高なアドベンチャートリップでした。後日レポートします。

ところで、こっちにいる間にコロラドの記事がジープのウェブマガジンにアップされてましたので是非見てみてください。