To Kwato Island
カメラが充電され写真がとれるようになりました。
Gumoisuからディンギーで10分ほどの位置にあるKwato 島は、イギリスから来たアンディーのおじいさんが100年以上前に上陸して、教会をつくった島。
まだカニバリズムがバリバリの時代で、宣教師である彼は「人を食べるのはもうやめようよ」と説いてまわりその島で出会った地元の女性(アンディーのオバアちゃん)と出会い、子供を産み(アンディーの父)そしてアンディーが誕生し今にいたる。
そんな彼が人生をかけて取り組んでいる「PNGの持続可能な観光業の正しい発展」、その今までの軌跡とこれからのビジョンが今回の取材を通してBS11のドキュメンタリー番組で紹介されますのでお楽しみに。(放映の詳細はまた告知いたします)
今日はアンディーのルーツであるKwato島で彼の祖先の足跡を取材。
今日はアンディーのルーツであるKwato島で彼の祖先の足跡を取材。
アンディーのお爺さんが上陸したときの記念碑
その島をアンディーに案内してもらいながら、生い立ちや祖先の話、PNGの歴史を取材班に語ってもらう。小さな島の上にぽつんと立つアンディーの祖父が建てた教会の周りは空気が静かに張りつめたようなかんじがする。
島に上陸した瞬間に感じたが、この島にはなにかいい「気」が充満していてまちがいなくパワースポットだと思う。
島の頂上へと続くおとぎ話に出て来そうな道。おじいちゃんの時代にはここをフォードのT4が走り回っていたそうです。
島の頂上にでると開けた場所にぽつんと協会が立っています。PNGのトラディショナルな建物にキリスト教の十字架という組み合わせ。協会の裏にはアンディーの祖先たちのお墓がありました。
その後Samarai Islandでアドベンチャートリップの中継地にもなるダリダリ村のキーパーソン、ディクソンさんとアンディーと3人でミーティングし、新ルートでの詳細を話し合う。Samarai島はその昔アロタウ地方の首都だったそうで、このあたりの島のなかでは一番近代的な設備がととのい電気も普通に通ってました。
Gumoisuに帰ってくると村長のコイさんが、アンディーと僕たちの訪問を祝して豚をまるごとご馳走してくれました。PNGでは豚は通貨の変わりになるところや、嫁入り道具の変わりになる地方もまだあるくらい貴重な財産として扱われるもの。ものすごい光栄なご馳走をいただき感謝です。
こどもたちも目を輝かせて豚がさばかれるのを見てます。
「食べるということは、他の生き物の命をもらっている」という当たり前の摂理を自然に学べるここの子供たちはいいですね。スーパーに売ってる魚の切り身がそのままの姿で川にいると思っている子供が存在する東京とは対象的ですね。
こういう景色をみて残酷とか可哀想とかいう、それこそ可哀想な大人がたまにいますが、
そんな親に育てられる子供は食べ物や命のありがたみがわかんなくなるんでしょうね。
ふと、日本語って素敵だなって思える。
「いただきます」の文化。
「いただきます」は他の命をいただきます。
食材を育ててくれた人や食事を作ってくれた人の時間(=命)をいただきます
と感謝の気持ちが詰まってる。
この豚を美味しくみんなでいただきました。