2017-08-28

MR340 report #4 レーススタート!

right before the race at the Kaw Point

いよいよレース開始。


前日の夕方にボードをスタートポイントに運搬し、早朝に装備を取り付け忘れ物がないかリストと照らし合わせて確認中。スタート時間は7時だが5時に会場入りするともうすでにほぼ選手はスタンバッている状態。

ワクワク感もマックス!




スタート1時間前はボートランプに船が並んで渋滞状態。500艇のうちソロが7時にタンデム以上複数の艇が8時にスタートする。


本当にいろんな世代の人がいろんな艇に乗っていろんな楽しみをしている!スタートする前から伝わってくるみんなの「レースを楽しもう」という熱気。

「今年こそは完走する!」っていう人。

「楽しみながら制限時間いっぱいで下ろう」っていう夫婦

「絶対にコース記録を出してやる」っていうムキムキ2人組

「いつも息子のグランドクルーだったけど今年は俺が漕ぐ」っていうお父さん

「12年間皆勤賞よ!」っていうおばさん

「毎年違うカテゴリーの艇で出てる」お金持ちの人

「自分、二ヶ月前にこのカヤック買って始めました!」っていう軍人

「まじでボート選び失敗した」って笑いが引きつってる10’のプレイボートの人

まさにUltra T80が将来に描いているようなアスリートからサンデーパドラーまでみんなが楽しめるレース!


もちろん真剣にタイムを狙ってる人もいるが、レースっていうよりみんなで楽しむ旅イベントっていう雰囲気。この過酷なレースはスタートからゴールまで不思議と笑顔が絶えない。





MR340 report #3 装備とトレーニング

550kmを降ったボードと装備

海外のレースはスタート地点に立つまでがキモ


このレースはアドベンチャー感と旅感がものすごくあったのでコロラドから帰ってきてからずっとワクワクしっぱなし。が、よく考えると、、

日本人初のチャレンジ、初めての川、想像できない550kmという距離、誰も知らない土地、個人的に長距離系苦手、、
それに加えて、仕事の調整、体調の調整、装備の調達、トレーニング、、、すること満載

プロのパドラーやリバーガイドではない僕はトレーニング時間をこれ以上作るのは難しく、常時案件を10個くらい同時並行で進めている中10日間休むので全てを前倒しで仕事をするのでさらにトレーニング時間が短くなる。

今回は装備とトレーニングの内容を紹介したいと思う。








今回選んだボードはJP AustraliaのSportstAIR 14' x 30"。
JPにお願いして長さ幅30と25の14フィートを2本用意してもらった。ほんと感謝です!!

川を見て最終判断しようと現地には2本とも持っていきましたが、掲載する装備が結構重そう、そして絶対に沈はしたくないという思いから(沈すると装備がロストしますから)安全に30を選びました。

終わってみれば全然25幅でよかった!それは終わったから言えること。この時点では全く想像つかず。






装備!

これプラス水を6リットル(ハイドレーションの2リットルとは別に)
ミズーリ川の天候はコロコロ変わりやすく、嵐が来た場合にはグランドクルーとランデブーしている暇もないので速攻川から上がりそこで凌がなければいけない。
そこで、ターフ、乾いた衣服、レインコートとレインパンツ、体温保護するNASAシート、寝袋、タオル、長引いた時に備えての食料と飲料、、

そういうことを考えて200kmは独走しても大丈夫なように全てを多めに、そしてグローブやパドルなどのギアなどは全てにスペアを用意した。

ちなみに僕はほぼ毎月1,5~2日間のプチ断食をしてその間にハードな仕事とトレーニングを入れているので空腹でも水とミネラル分だけで自分の体がどれだけ動くか知ってます。


夜移動用のフラッシュライト、ナビゲーションライトがわりのグロースティック、後で記事を書くための防水メモ帳、マジック、ペン、ビニールテープ、ガムテープ、Wifiルーター、iPhone、それぞれの予備バッテリー、予備バッテリーを充電するためのバッテリー、ボードリペアキット、保冷剤、疲れた時に座れるようなサイズ感のクーラーボックス。

などなど、、、
これをボードに載せると結構沈むし、パドルするのが重い!でも初めての川だし誰も知らないのでもうビビってより安全に無難な装備を満載。



レース中はこのクーラーバッグの上がダイニングであり書斎。そして後ろのスペースがリビングルームみたいな。大便と睡眠以外全てボードの上。実際に日本から仕事の問い合わせ電話があった時はこの上で仕事をちょっとしたこともありました。

結果。
やはりオーバースペックでした。レースを終えてみるともう少し軽装でもよかったかもと思いましたが、この時点では全くわからなかったのでしょうがない笑。ただグランドクルーなしのアンサポーテッドで出るならこの装備でバッチリ!






トレーニングは2つのことを徹底して行った


MR340に向けて本格的にエンデューロ系のトレーニングをと思いましたが現実的に無理!長時間漕いだりランニングしたりする時間がさすがに確保できないし確保したら会社潰れちゃいますから。

もちろん普段のトレーニング時間は全て持続系のものに変えました。と行っても週2回それぞれ1時間くらいの持続系のトレーニングを取り入れたと言っても、そんな付け焼き刃的なものは550kmに通用するわけないですね。

そこで徹底して行ったのは、内臓の調子を整える&呼吸のトレーニング。

これは川に行ったりジムに行ったりしないでもできるトレーニング。これをコロラドから帰って来てからミズーリに行くまでの一ヶ月半徹底して行いました。

僕の目標は「レースで上位にいく!」ではなく、あくまでも完走。自分のペースでまる4日間漕ぎ続ければいいだけの話なのでそこは気が楽でした。


僕が常日頃心がけている睡眠、食事、運動のバランス。これを丁寧に整えるだけで体のパフォーマンスは驚くほど上がります。逆にトレーニングをきちんとしたとしても食事と睡眠のクオリティーが低いとトレーニングの効果は出づらい。

食事といってもよく巷で言われてる「何を食べたほうがいい」とか「これは食べないほうがいい」とかいう誰かが儲かる仕組みになってるヘルシー系の話ではなくあくまでも食べ方。きちんと内臓を整える食べ方。

そして睡眠もただ睡眠時間の長短だけではなく、タイミングや睡眠の質。

この食事と睡眠を整えると普段の運動量でも驚くほど体のパフォーマンスは上がります。簡単そうに聞こえますが「やった感」が得られるい分かりやすいトレーニングを一生懸命やるよりもこの日々の生活習慣を徹底するほうが意外に難しい。


で、具体的に内臓を鍛えて呼吸を深くするためにどんなことをやったか?


これはあまりにも当たり前のことすぎて書くまでもなく、書いても理解しずらいもので、その根拠を説明するのも時間かかるので、本当に知りたくて、さらに絶対に実行すると約束できる人にしか伝えません。

興味本位の人に説明しても僕の時間とエネルギーがもったいないので笑















MR340 report #2  主催者にインタビュー

創立者でありレースディレクターのScott Manskerにインタビュー
物静かだけど超ナイスガイ!

レースオーガナイザーにインタビュー


レース前日に主催者のスコットに時間を取ってもらった。

こうやって書くと「レンタカーを借りました」みたいになんてことなく聞こえるかもしれないがこれはすごいこと。レース前日、しかもセーフティーミーティング前の超忙しい時間に会ったこともない知らない人に時間を割いてくれるのは貴重なこと。
例えれば、K1の大会の前に突然角田さんに時間を取ってって頼むようなもの。


セーフティーボートの上のスコットさん


俺らとやってること同じじゃん!


すごい楽しいインタビューだった。

Ultra T80の話をしてそのリサーチでここまでやってきたと話したら喜んで色々と話してくれた。

このレースを始めるきっかけは?

「あれは、1989年だったかな、、俺と友達4人で筏を作ってミズーリ川を下ろう!って話になったんだ。もうただの思いつきで自分たちが何やってるかもあまり考えないで作った筏を川に浮かべてどこまで行けるかやってみようぜ!的な。11x16フィートくらいの大きさの筏でその上で暮らしながらダウンリバーしたんだよ。今思えば立って漕いでたからでっかいSUPだよね笑。その上で寝て、食べて、漕ぎながらみんなで降って人生の中で一番楽しかったって言ってもいいくらいかな。」

「で、下りながら気がついたんだよ。なんで俺らの他にパドラーが一人もいないんだ?こんなに楽しい場所なのに誰も遊んでないぞって。そこでここでカヌーレースを開こうって思いついたんだ」


楽しそうに当時を振り返って色々と秘話を聞かせてくれた

Protect river resources through participation

参加することで川という資源を守る。とは?



実はここが一番気になったことで僕たちがUltra T80を通してやりたいことの一つ。MR340のウェブを開くとトップページにこう書いてある。実際これはどういうこと?

「すごくいい質問だね。ここら辺の人はミズーリ川に対してものすごい無関心。なんだけど実は俺らの飲み水のほとんどがここからやってくるし生活に密着したものなんだよ。だけどこのレースで4日間も川の上で過ごすとみんな川の一部になる。その上で漕いで食べて暮らしてって4日間もすると大きなコネクションを感じるようになり自分たちの川だっていう意識が生まれる。それが大切なんだよね。今まで無関心だったものに関心を持つ。そうすると汚染問題やいろんな川の問題に敏感になり積極的に取り組んだりするようになる。以前は全く自分に関係がなかったミズーリ川が "自分たちの川 "になったからね。それが一番の環境保護だよ、関心を持ってもらい変化に敏感になってもらうってね。てめえ俺の川に何するんだよ!的な」


筋肉の塊マッチョなスコットさんですが、話はすごく理路整然としてすごくスマートな人でした

いろんな運営に関する細かい質問やエピソードを聞いて最後の質問。
Ultra T80に何かアドバイスもらえるとすごく嬉しいんだけど、、、

Don't wait! 待たないでとにかくやっちゃえ!



「待たないでとにかくやっちゃえ!俺はちょっと時間かけすぎちゃったからもっと早くやればよかったって思ってるよ。色々と考えたりしてたんだけどある時、もういいからやっちゃえ!みたいな感じでウェブサイトアップして何人かエントリーしてくれてそこから始まった。とりあえずやってそっから学べばいいでしょ。なんでもシンプルに考えて、小さく初めてそこから積み上げていく、そんな感じだよ。だからとりあえずやっちゃえ!ウェブをアップして何人かエントリーさせてとりあえず最初の年をやってみて試行錯誤しながらビルドアップしていけばいいよ。」


まさにやろうとしてることそのもの!!

できない理由を挙げるのではなくできる方法を探す。そして一緒に作ってくれる仲間ととりあえずチャレンジ。スコットにはすごく勇気づけられた。この時点でわざわざミズーリまで行った甲斐があったと思うしミッションの半分達成で満足度が高かった。

って伝えると「明日から本番。550kmがんばってくださいね」の一言でせっかくの達成感も吹っ飛ぶ、、、。


それにしても似てる。ほぼやってること御岳組と同じ!御岳から羽田まで80kmを最初に下った時のことをインタビューしながら思い出してました。まあ距離が7倍くらいスコットの方が長いけど笑

MR340 report #1 エントリー〜レース前夜


photo by Cindy Hiles ゴール直前のショット
550km漕ぎ切った達成感と不思議ともう終わってしまうのかという寂しさが混在した。



世界一長いリバーレース発見!


初めてヒッチハイクして国内を旅した10代に自覚した「思い立ったらすぐに旅立つ癖」。19歳の時にバリ島をチャリで1週した時には「癖」が「ライフスタイル」になり、今となってはプロフィールに旅人と入れている笑。

"旅人"達の間では行った国の数や世界一周などが「すごい旅人」指標に使われてるが僕はそこには全く魅力を感じず自分の旅の仕方がある。

1、誰も行ったことがないところに行く。たとえメジャーな場所でもリアルでディープな誰も知らないような場所。
2、ローカルの人ときちんとコミニケーションをとり友人を作る。
3、仲良くなった人たちにはきちんと日本の文化やマインドを説明し興味を持ってもらう

それが僕の旅スタイル。「いろんなところにやたら行く」っていうよりも「行った場所で深い体験をする」ことに趣を置く。

今回のミズーリはまさにそんな旅だった。



Starting point in Kansas City
多種多様な艇が一斉にスタート。完走したのは65%

ググッて見つけた。その瞬間申し込み!


10月に開催予定の日本一長いダウンリバーレースUltra T80。そのリサーチで海外の長距離レースを調べてた時、ふと世界一長いのってどこだ?と、、、

「Longest / river race / paddle」とかでググってヒットしたこのレース。ウェブサイトを読んで行くうちに直感的に「これだ!ここにUltra T80のヒントがある」と気がついたらレジストレーションページで申し込み、クレジットカードでエントリー料200ドルを払い込みデスクの前のカレンダーに印をつけていた。

参加する目的は2つ!
Ultra T80のリサーチと完走!




MR340のレポートやレース中感じたことなどをアップします。
来年これをみた誰かが興味を持って出場してくれたら楽しいな。


ツアリングカヤック、カヌー、アウトリガー、自家製ボート、ワイルド、SUPありとあらゆる艇が
これから340マイルの旅に出る


MR340とは?


正式名称Missouri American Water MR340。
MRはミズーリ川、340マイルは約550km。ロゴマークはこのドクロマーク。実は偶然にもこのMR340を見つける前にUltra T80のロゴをスカルとクロスパドルにしようとスケッチしてた。みんな考えること同じですね。真似したと思われるのやなのでストロングハートをモチーフに作り直しましたが結局こっちの方が良かった。強い心とアイラブ多摩川っていう二つの意味が込められてるので。

前日に行われるセーフティーミーティング。
パドラーとグランドクルー合わせて1000人以上が大集合


こんなにたくさんクレイジーな人がいるんだ!!


8月8日朝7時、カンザスシティをスタート8月11日にセントルイスに真夜中まで88時間以内にゴールする。人力で漕ぐものだったらどんな艇でもオッケーという単純明快なルール。

だが、危険なポイントや注意事項はたくさんあるので前日の8月7日にセーフティーミーティングが開催され全てを説明する。

これだけの規模のレースなのでウェブサイトにもたくさんの情報が載っている。
各お題について5〜8分にまとめられた安全に完走するためのヒント集ビデオが20本くらいこのウェブにアップされており、僕はこれをひたすら見まくって情報収集した。



2017-08-17

Back in JAPAN from Missouri MR340 "51 facts about MR340"

photo by Cindy Hiles

無事昨夜帰国しました。サポートしていただいた方、応援してくれた方々本当にありがとうございました!第一弾オフィシャルレポートはこちらにアップしました!

これからしばらくはこのブログでミズーリの詳細レポートやこぼれ話を紹介して行きたいと思います。


まず最初はこれ!!




実際に参加してわかった日本でまだ誰も知らない

「MR340のちょっとびっくりな51の事実」



、2017年は447艇1000人以上のパドラーが参加

、2017年で12回目を迎える

、主催者のスコットがMR340のアイデアを思いついたのは20年前

、12回連続で皆勤賞のパドラーは見た目普通のおばちゃんだった

、第一回目の参加者は15人、12年間で60倍以上に。

、統計では参加人数にかかわらず毎年1/3がDNF。第一回目からその割合は変わらず

、初参加の人は完漕率が高い

、2回目の参加者の完漕率が一番低い、女性の完漕率はすごく高い

、毎年辛い要因が変わる、灼熱、向かい風、虫、嵐、寒さ、低水量、、、

10、2015年が一番好条件、ハイウォーター/好天候/微風。コース記録のほとんどはこの年。

11、幻覚を見るパドラーが多い。去年の毎日40度越えの時はすごかったらしい

12、550kmの間、漕いでも漕いでも景色が変わらない。

13、足切りタイムはカヤッカー基準なのでSUPにとってはちょっと厳しい

14、二人以上で参加するとすごく楽で楽しそう。

15、ソロ出場は尊敬される。

16、その中でもSUPは遅い乗り物なので「お前ヤバイね!」的扱い

17、SUPシーンがセントルイスで始まったのは実はこの2~3年

18、ミズーリのパドラーは平気で100~200マイルくらいは週末に漕ぐらしい

19、ミズーリ州内を流れるミズーリ川は完全に瀬がないフラットな川

20、ミズーリのパドラーは異様に瀬や波を嫌がる

21、バージ(タンカーのような作業船)の航路のために作られた人工物やブイが結構アブナイ

22、今年はカヤック1艇が突如浮かんで来たブイに真っ二つに撃沈された

23、数年前にバージにひかれたパドラーがいる

24、そのバージの船長は今ではMR340のセイフティーボートのキャプテン

25、典型的なサウスウェスト気質なミズーリのパドラーたちはびっくりするほど優しい

26、チェックポイントでは24時間体制でスタッフがパドラーを迎えてくれる

27、地元の人々はミズーリ川をとても危険で汚い川だと信じて疑わない。

28、その証拠に4日間550kmでMR340以外のパドラーには会わなかった

29、追い越したり追い越されたりするときに必ず会話が生まれる

30、僕が日本人初出場。選手リストが公表されてたのでスタート時点で既に有名人。

31、参加者は圧倒的に地元の人が多い、7割がミズーリ近辺から

32、世界一長いノンストップリバーレースの割にあまり知られてない

33、今年のトップはなんと36時間(2人のりカヤック)

34、ゴールタイムよりどれだけMR340を楽しむ工夫をしてるかを皆大切にしてる風潮がある

35、SUPerの脱落はほぼ第一(80km10時間)、第二のチェックポイントの足切り時間

36、チェックポイントでボートが並んでいる場所はアンモニア臭が相当ヒドイ

37、パドラーは皆そんなことは気にならない精神状態になってる

38、グランドクルー、バーチャルグランドクルー、アンサポーテッドの3カテゴリーがある

39、長さ10’  幅31”のインフレータブルSUPで参加したツワモノがいた

40、この大会に出るとツアリングカヌーが欲しくなる

41、リピート率がすごい。ボロボロになった人たちがゴール地点で来年も出る前提で話してる

42、どれだけ自分がボロボロになったかを嬉しそうに語り合う人で溢れるゴール地点

43、レースというよりジャーニー。もっと的確に言うなら壮絶な4日間の我慢大会

44、完走するのはパドル力とか体力とかテクニックとかもう関係なく精神力のみ。

45、ものすごい暑さと豪雨の寒さが1日の中で何回も交互にやってくる。

46、今年は4日間ひたすら向かい風だった。

47、ほとんどが痛みとの戦い。身体中の筋肉がつる。

48、世界中のロングディスタンスに出てる人が多くそいつらの話はぶっ飛んでいて面白い

49、ミズーリ州の飲料水の半分を賄っている川という事実はあまり知られてない

50、Protect River resources through participation 文字通りそのままな大会

51、レース後は特大の連帯感が生まれ、参加者はみんなおっきなファミリー



2017-08-08

MR340 starts Tomorrow!! (in Japan time Tuesday night)




いよいよ明日の朝からレース開始!ここ1〜2ヶ月間ずっとワクワクして来たので楽しみです。結局水量は下がり例年以下らしい、、がんばって漕ぎます!日本から応援してくれる皆さん本当嬉しいです!感謝!







レース直前の忙しい時期に、MR340の創立者でありレースオーガナイザーのスコットにインタビュー出来ました。

「Don‘t wait」
Ultra T80開催に向けて何かアドバイスある?って聞いたら即答で帰って来た答え。

あれこれ準備したりリサーチする前に、待たずにとにかくやっちゃえ!Just do it。これが550km、600人以上が参加する4日間のレースを12年間連続で主宰する人のアドバイス。このスピリッツにやられました。まさにUltra T80と同じ!しかも今ではこんなに大きくなったMR340も初年度は参加者が15人だとか。

その他色々と面白い話が聞けた!俺らと同じじゃん!っていうポイントが多々ありコネクションを感じます。川という資源をレースを通して大切にするマインドやそもそもなんでこれを始めたのかっていうすっごい面白い話が聞けたのでBLADESとJeep Real Styleに書こうと思います。

ちなみに面白い事実が!参加者15人の1年目から500人以上になった去年まで11年間、一定してリタイヤする人は全体の1/3らしい。


完走目指して頑張ります!
ワクワクして今夜寝れなそう







2017-08-06

Hello Kansas City!!



MR340に出場するため土曜日に出国、シカゴ経由でカンザスには土曜日の夜到着。

天候は嵐!すごい量の雨が降ってますこのまま振り続けてハイウォーターになりますように!と祈ってたら規定の水量より多いと大会が延期になるらしいのでちょうどいいところで止むといいな。



ロスバゲしたチェックインバゲージも無事日曜の朝空港で回収!ボードもパドルもなかったらこっちで2人のりカヌーでもレンタルして出ようかと思ってました笑



一夜明けると晴天!火曜日の朝までには水量も落ち着きそうなので残念です。

レース中僕の位置をリアルタイムでトラッキングできるサイトとやり方をCABBOのニュースページで紹介してますのでぜひ仕事の合間に僕がどの辺にいるのかみてくださいね!

ミズーリ州をパドルで横断します!!






2017-08-04

ミズーリ550km応援グッズ!






いよいよ来週はミズーリの大会MR340

行ったことのない誰も知らない土地で全く未知のことに挑戦する。しかも日本人初。初めてのことってワクワクしますが今回は全て初めてだらけなのでここ1ヶ月はこの大会のことを考えるのが楽しくてしょうがなかったです。

の割には具体的な準備は全く進まず今日から慌てて色々とやってます。


CABBO iPhone Case for 6 / 6s / 7




あまり説明を読まずにこのレースにエントリーしたのですがちょっと軽く考えてました。

飛行機は溜まったマイレージでとって、4日間ぶっ通しのレースだからホテルも取らなくていいし一人でバッと行ってガガって漕いですぐに帰ってこようかなーくらいな感じで。

甘かったです

ミズーリは乗り換えがマイナーな空港しかなくマイレージを使えない、さらに夏休みで航空券が異様に高い!そしてパドラーはグランドクルーと言って車で伴走してくれる人をつけることが推奨されている。このグランドクルーはレース中常にパドラーの位置をGPSで把握し、安全に550kmをサポートする役目。チームで二人三脚で協力しないと完走できないということが大会ルールを読むにつれて判明。

僕のグランドクルーを務めてくれるのは、以前モロカイレースで汰久治さんの伴走クルーとして一緒にハワイで過ごした戸高亮君。彼に「来月アメリカですごいレースに出るからサポートしてくれない?」と頼んだところ詳細も聞かず「いいよ〜」と即決。しかも自費でサポートしにきてくれる漢気溢れる人。

彼は大きなことにチャレンジするのが大好きな性分なので今回もULTRA T80の夢に向けてミズーリでまるまる4日間付き合ってくれます。本当に感謝です。




ということで今回も応援グッズ販売開始!

みんなで日本一の川下り大会を作ろう!プロジェクト第一弾「リサーチのために世界一長いリバーレースに出てみる」応援グッズ!

亮くんと僕のチームCABBO、日本一の大会を作るため550km頑張って漕ぎながらいろんなことを吸収して日本のリバーSUP界の発展に役立てようと思いますのでぜひみなさん応援をお願いします!この収益はありがたく遠征費に当てさせていただきます。





今回も細部まで色々とこだわったグッズです。Tシャツ、パーカ、iPhoneケースと揃っていますので詳細はこのページをみてください!ゴール時間を当てたら特性スケボーが当たるキャンペーンもやります笑





550kmのレース、500艇が一斉スタート、制限時間88時間という全てが未知の世界に突入してきます!僕の位置をグーグルマップなどでリアルタイムで確認できるようにするつもりなので皆さん応援よろしくおねがいいたします!



このチャレンジのために色々とサポートしてくれる皆様本当に感謝です!
14フィートのボードを用意してくれたシュリロ トレーディング 様(JP Australia)。
40度近い灼熱の中を漕ぐことになるので白い長袖ラッシュガードがマストということで速攻特性品を作ってくれたBreakerOut様(いつもCABBOで妥協しない製品作りをしてくれてます)。いつもサポートしてくれるFCAジャパン株式会社(Jeep)、今回のために新たにシューズを送ってくれたABCマート様(Sperry ウォーターシューズ)、エイ出版の熊倉さん、PFDなどでサポートしてくれる日本アクアラング様(Stohlquist) 。
リバーベースHALAUとクラブHALAUのメンバー、いつも一緒に漕いでる人々、SeekTruth木村さんはじめ御岳でお世話になってる人たち、完走お守りをわざわざ取りに行ってくれたヤクちゃん、GPSアプリやいろんなことで相談に載ってもらってる浅古さん、いつも健康で好きなことをやれる体を整えてくれる加藤先生、パプア行ったりコロラド行ったりして連絡がつかなくなることがあるにもかかわらず仕事をくれ付き合ってくれている取引先会社の方々、親身に応援してくれたりアドバイスをくれる日本中にいるパドラー達、なんだかわからないけど一応応援してくる友達たち、そしていつも支えてくれる妻

こうやって書き出したら本当多くの人に支えられてるんだなと改めて実感、関わってくれてる全ての人に感謝です。





2017-08-01

JP Australia Surf Slate 7'6 x 29


JP Australia Surf Slate 7'8 x 29

昨日は久々のサーフィン、JPから届いたニューボードを初乗りしてきました。

インプレッションは、、、まさにマジックボード!
テイクオフが速く、加速しやすく、ターンもキレが良い、しかもこんなに小さいのにものすごい安定感。同じ長さのボードに比べて絶対的な安定感があります。そのスパルタンな外見からセカンドボード的に見られがちですが、個人的にはこれ一本で全てオッケーなメインボードにしてもいいと思います。

無人島にどれか一本だけって言われたら迷わずこれを選びます。


ボードの性能が良すぎてそれに甘えてしまいそうな自分がいますが、基本に忠実にきちんとレールを使って、あまりパドルでバシャバシャしないライディングを目指したい。このボードの性能をフルに引き出せるくらいの実力を頑張ってつけていこうと思います。このボードでPNGの波に乗るのがものすごい楽しみです。


「波に乗る」という行為を最大限楽しむために生まれて来たこのSurf Slate 、自信を持ってオススメします!初級者〜上級者まで幅広く乗れると思いますので、初心者を脱出した人やボードの買い替えを考えてる人、マジックボードを探して散財の旅をして来た人、この夏ぜひ買っちゃって台風シーズンに備えてください。弊社で扱ってますのでお気軽にご連絡ください。







長さや幅も豊富に揃ってます。

Surf Slate PRO ¥298,000
7'2 x 26
7'2 x 28
7'6 x 29
8'0 x 30
Surf Slate WE ¥232,000
7'6 x 29
8'0 x 30




MR340用のラッシュガード


「幻覚が見える!?ミズーリの550km大会」


あっという間に今週土曜日からアメリカ。来週の火曜日の朝7時にスタートです。

全く未知の世界。知らない川、行ったことのない土地、前代未聞の550km、ワクワクします。が大会のウェブサイトをよく読むと驚くことが書いてます、、
の大会のサイトは550kmを完走するためのヒントや安全のための注意事項などを映像でおもしろおかしく説明してくれており、ここ1〜2ヶ月間仕事の合間にひたすら見てました。5〜10分にまとめた映像が2〜30本ある。

その中でもビビったのが「幻覚を見はじめたら」という項目。

冗談かと思ってその映像を見たら結構マジメな話だった。「寝ないで漕ぐとだいたいみんな2日目か3日目の夜に幻覚を見はじめます」と始まる。
マジかよ!?と見ていくと、人は極限状態になると見たいものが見え始めるらしい、あるはずのない船上レストラン、いないはずの誰か、などなど。この大会主催者のすごいところは過去の経験から事例を紹介してその対策をきちんと参加者に説明しているところ。幻覚を見はじめたら、自分が手を伸ばして触れるものを確認し「これはパドル、これはライジャケ」みたいに、何が現実かを一つづつ明確にしリアルな世界に自分を引き戻す”グラウンディング”というテクニックを使えと教えてくれる。何よりも幻覚、幻聴が始まったら陸に上がって睡眠をとれ、と締めくくってます。そりゃそうですね。



「黒/濃い色のラッシュガードは危険」


注意事項のビデオのシリーズにこんなのもあった。なんと「40度近い灼熱の中を漕ぐので黒、濃い色のラッシュガードは熱がこもって危険。白または薄い色のウェアをお勧めします」そう聞いて今までの大会の写真を見てみると、、、皆ほとんどが白かブルー、淡い色のウェアを着てる!!
CABBOのダークブラウンのラッシュガードはちょっと危ないので今回の大会用にBreakerourにお願いして特製の白いラッシュガードを作ってもらうことにした。4日間これ着て漕ぐのでいつものようにピタッとフィットするのではなくルーズフィットな感じのサイジングにしました。この説明文を読んだのが先週、そこから無理を言って超特急で作ってもらいました。本当いつもサポート感謝です。

このサイトは読めば読むほど面白い事実が発見されて楽しい。
なんだけど、何か読み落としてないかちょっと不安


こんなにも世界中の情報がネットで入手できる世の中だけど、日本人は英語のメディアを読まないのでまだまだ壁がありますね。映像で色々とわかりやすく説明してるこの大会サイトですが、英語が苦手な人はここから情報を得るのはまず無理。今まで日本人が出場してない理由はそこかも。