550kmを降ったボードと装備 |
海外のレースはスタート地点に立つまでがキモ
このレースはアドベンチャー感と旅感がものすごくあったのでコロラドから帰ってきてからずっとワクワクしっぱなし。が、よく考えると、、
日本人初のチャレンジ、初めての川、想像できない550kmという距離、誰も知らない土地、個人的に長距離系苦手、、
それに加えて、仕事の調整、体調の調整、装備の調達、トレーニング、、、すること満載
プロのパドラーやリバーガイドではない僕はトレーニング時間をこれ以上作るのは難しく、常時案件を10個くらい同時並行で進めている中10日間休むので全てを前倒しで仕事をするのでさらにトレーニング時間が短くなる。
今回は装備とトレーニングの内容を紹介したいと思う。
今回選んだボードはJP AustraliaのSportstAIR 14' x 30"。
JPにお願いして長さ幅30と25の14フィートを2本用意してもらった。ほんと感謝です!!
川を見て最終判断しようと現地には2本とも持っていきましたが、掲載する装備が結構重そう、そして絶対に沈はしたくないという思いから(沈すると装備がロストしますから)安全に30を選びました。
終わってみれば全然25幅でよかった!それは終わったから言えること。この時点では全く想像つかず。
装備!
これプラス水を6リットル(ハイドレーションの2リットルとは別に)
ミズーリ川の天候はコロコロ変わりやすく、嵐が来た場合にはグランドクルーとランデブーしている暇もないので速攻川から上がりそこで凌がなければいけない。
そこで、ターフ、乾いた衣服、レインコートとレインパンツ、体温保護するNASAシート、寝袋、タオル、長引いた時に備えての食料と飲料、、
そういうことを考えて200kmは独走しても大丈夫なように全てを多めに、そしてグローブやパドルなどのギアなどは全てにスペアを用意した。
ちなみに僕はほぼ毎月1,5~2日間のプチ断食をしてその間にハードな仕事とトレーニングを入れているので空腹でも水とミネラル分だけで自分の体がどれだけ動くか知ってます。
夜移動用のフラッシュライト、ナビゲーションライトがわりのグロースティック、後で記事を書くための防水メモ帳、マジック、ペン、ビニールテープ、ガムテープ、Wifiルーター、iPhone、それぞれの予備バッテリー、予備バッテリーを充電するためのバッテリー、ボードリペアキット、保冷剤、疲れた時に座れるようなサイズ感のクーラーボックス。
などなど、、、
これをボードに載せると結構沈むし、パドルするのが重い!でも初めての川だし誰も知らないのでもうビビってより安全に無難な装備を満載。
レース中はこのクーラーバッグの上がダイニングであり書斎。そして後ろのスペースがリビングルームみたいな。大便と睡眠以外全てボードの上。実際に日本から仕事の問い合わせ電話があった時はこの上で仕事をちょっとしたこともありました。
結果。
やはりオーバースペックでした。レースを終えてみるともう少し軽装でもよかったかもと思いましたが、この時点では全くわからなかったのでしょうがない笑。ただグランドクルーなしのアンサポーテッドで出るならこの装備でバッチリ!
トレーニングは2つのことを徹底して行った
MR340に向けて本格的にエンデューロ系のトレーニングをと思いましたが現実的に無理!長時間漕いだりランニングしたりする時間がさすがに確保できないし確保したら会社潰れちゃいますから。
もちろん普段のトレーニング時間は全て持続系のものに変えました。と行っても週2回それぞれ1時間くらいの持続系のトレーニングを取り入れたと言っても、そんな付け焼き刃的なものは550kmに通用するわけないですね。
そこで徹底して行ったのは、内臓の調子を整える&呼吸のトレーニング。
これは川に行ったりジムに行ったりしないでもできるトレーニング。これをコロラドから帰って来てからミズーリに行くまでの一ヶ月半徹底して行いました。
僕の目標は「レースで上位にいく!」ではなく、あくまでも完走。自分のペースでまる4日間漕ぎ続ければいいだけの話なのでそこは気が楽でした。
僕が常日頃心がけている睡眠、食事、運動のバランス。これを丁寧に整えるだけで体のパフォーマンスは驚くほど上がります。逆にトレーニングをきちんとしたとしても食事と睡眠のクオリティーが低いとトレーニングの効果は出づらい。
食事といってもよく巷で言われてる「何を食べたほうがいい」とか「これは食べないほうがいい」とかいう誰かが儲かる仕組みになってるヘルシー系の話ではなくあくまでも食べ方。きちんと内臓を整える食べ方。
そして睡眠もただ睡眠時間の長短だけではなく、タイミングや睡眠の質。
この食事と睡眠を整えると普段の運動量でも驚くほど体のパフォーマンスは上がります。簡単そうに聞こえますが「やった感」が得られるい分かりやすいトレーニングを一生懸命やるよりもこの日々の生活習慣を徹底するほうが意外に難しい。
で、具体的に内臓を鍛えて呼吸を深くするためにどんなことをやったか?
これはあまりにも当たり前のことすぎて書くまでもなく、書いても理解しずらいもので、その根拠を説明するのも時間かかるので、本当に知りたくて、さらに絶対に実行すると約束できる人にしか伝えません。
興味本位の人に説明しても僕の時間とエネルギーがもったいないので笑