2016-04-27

CABBO 2016-17 model textile graphics

CABBO new textile graphics for 2016-17 model


CABBOのニューモデル用の生地のデザインがフィックスしました。写真は実際のウェットスーツ生地にプリントした色校の最終版。この微妙な色合いを出すために何度も工場に色校をおねがいしてようやく仕上がりました。4種類の生地を組み合わせて今年のラインナップに反映させます。柄の一つ一つに意味があり、ブランドのフィロソフィーである「Aim for the best , Prepare for the worst」をフィーチャーしています。

「最高の結果を目指し、最悪に備える」これはアウトドアマンや大自然のなかで仕事などする人の間ではあたりまえのことですが、フィールドに入る前に起こりうるすべてのバッドシチュエーションを想定しそれに備えるギアやマインドをセットしてからベストを目指すこと。CABBOはBestを狙える機能性とWorstの状況にも対応できうるタフさや柔軟性を合わせ持った、ユーザーの良きパートナーでありたい。そういう想いからこのフレーズを今期からブランドマインドとして前面に出すことにします。


CABBO "The Great Ripple of paddle "

「パドルで広がるポジティブな波紋と輪」と太陽をイメージしたRipple(波紋)柄。水面にいれたパドルから広がる水紋を木版でCABBOらしく表現。このブラウングレーを出すためにかなり苦労しました。(Breaker out 和泉さんが)ありがとうございます!
意外と男女共に似合う柄と色です。





PADDLE MAN Plaid

CABBOの守護神的トレードマークPADDLE MANのPLAID(チェック)柄。
去年に引き続きマイナーチェンジして今年もラインナップに残しました。毎回生地の色を決めるときに実際のウェット生地にプリントするのですが、普通の洋服ではなくウォータースポーツ用なので水に濡らした状態での発色もチェックしてます。濡れてても乾いてても納得のいく色合いを出すのは結構難しいですが、両状況でよく見えるようにバランスをとっています。


CABBO Herringbone Coyote Brown

CABBO Herringbone Wolf Gray

Herringbone(ヘリンボーン)柄。
開きにしたヘリング(ニシン)の骨の模様に似てることから「ニシンの骨」模様、日本だと杉綾模様とか呼ばれたりします。長方形がお互いに「人」の形のような支え合う角度で密集することで生まれるこの柄は建築のタイルやフローリングなどでもよく使われ、手間がかかるが組み込まれたあとは非常にどんな方向からの力にも強く、個人的によく使うパターン。そのヘリンボーン柄のなかにランダムにPADDLE MANの目があり常に環境の変化に気付き"Prepare for the worst"できるように!っていう意図。

色はコヨーテブラウンとウルフグレイ。この柄のウェットパーカーとか非常におすすめです。

このパターンを使用したフルスーツ、ロングジョン、パドルパンツ、ウェットパーカーを発売予定ですのでお楽しみに!後日またデザイン発表します。







2016-04-26

A great day



日本アクアラング社にて

Stohlquistのアンバサダーライダーになりました。

カヌーのPFD(パーソナルフローディングディバイス、大雑把に言うとライフジャケットのこと)などを扱うメーカーStohlquist(日本アクアラング株式会社)がスポンサードしてくれることになり、今後一緒に日本でのリバーSUPを盛り上げていくことになりました。

この縁を作ってくれたあいちゃんにも感謝。もともとここのブランドのPFDを愛用していたので非常に嬉しい!写真の赤いほうがSUP用のEdge、黒いほうが競技用のBRIK。コロラドの大会にはBRIKで出場しようと思います。ショルダーストラップが細いのでパドリングの腕肩の動きを妨げずSUPにピッタリです。


Tubohara Factory

この日は盛りだくさんな一日。
朝アクアラング社にて打ち合わせの後、ヤクちゃんと合流厚木にあるツボ爺の工房へ。お洒落なこの爺さんの工房はやっぱりお洒落です。


HALAUで企画している今年の冬のオフシーズンワークショップ「木でゼロから自分のオリジナルSUPを作ろう!」。ツボ爺の工房を借りてできないかと相談しに行きました。もちろん快諾してくれたので一歩実現に近づきました。
自分でウッドSUPボードを作る!最高なワークショップになると思うのでお楽しみに。



工房からちょっと離れた倉庫にツボ爺が作った木製「ボデーボード」を見に行く。

こんな感じ。すごいしっかりお洒落に作ってます。


爺さんの飼ってる犬のジュンタ。アンドレイって何?って聞いたらPNGのサーフィン協会の会長のアンディーのことらしい。スペル全然違うし。「あいつは大した男だから犬の名前にしてやったよ」ってどこまで上から目線なんだ(笑。まあツボちゃんなりの愛情なんだろう。

@breaker out


その後平塚のBreakerOutに移動し商品企画会議。16ー17モデルのフルスーツの仕様を制作陣と話しあう。ヤクちゃんがここ1年CABBOを使用して気がついたことや改良したいことなどを反映させ、より快適に、さらにパワフルなパドリングをするためのアイデアをすべてフラッグシップモデルであるフルスーツに全面採用することに。

パドル時にノーストレスどころかパドルに体重を乗せやすい体勢をサポートするこのカッティングとサイジングを「パドラーズカット」と名付けた。

5月に試作が上がり、6月のコロラドで実戦投入。暖かさと動きやすさ両方とも高次元でバランスがとれたモデルになるはず。コロラドの大会はロッキー山脈の雪解け水で増水した川で行われるので暖かさと動きやすさは両方とも犠牲にできない。今年の冬はさらに進化したCABBOのフルスーツが登場します!

それにしてもこの工場の人達は皆ものづくりに対してすごく真摯な姿勢で、何事も前向きに取り組んでくれるので一緒に働けて光栄です。


Jet アキラさんと。Team Breaker out

たまたまBreaker outに来ていたアキラさんと記念撮影。彼の人間離れしたエアーをいつも写真や映像で見てたのですが、ナイスガイでした。こういう出会いの縁をつくってくれるBreaker Outにも本当に感謝!


Shark talk table @ Homeparty


そして長い一日の締めくくりはShark-Talk Table@Homeparty。これはすごかった!告知後速攻満席の予約だったのですが、濃すぎるメンバーが集まり非常にここでしか聞けないような面白い話がたくさん聞けた。サメ好きな人たちってすごい。2か月に1度開催予定なので次回がすでに楽しみ。
















2016-04-23

"We are COMPASS" T-shirt design for COMPASS One for all , all for one



T-shirt design for  "COMPASS" the rafting and SUP tour company



熊本、球磨川「COMPASS」へダウンリバーしに行こう!

日本でのリバーSUPの先駆者の一人、竹本 真士a.k.a.タケゾウさん。
ヤクちゃん、太郎さん、俊平くんや加藤先生たちとみんなで御岳でリバーSUPを始めたもっと前にすでに彼は熊本の球磨川にSUPを持ち込んでいた。

そんな彼が今までの会社の屋号を変え、長年のリバーガイドの経験をもとに心機一転立ち上げたラフティング&SUPのツアーカンパニー、「COMPASS」。

ACA(米国カヌー協会)のホワイトウォーターSUPインストラクター育成の講習を一緒に受けていた時に講師のCharlieが「僕たちはみんなの指針(compass)だ。道標となるべき行動や選択を常にするべき」と話した瞬間、タケゾウさんは新会社の名前をCOMPASSとその場で決めていた。

この新会社のロゴ、パンフレット、Tシャツ、名刺、他の印刷物などのブランディングとトータルデザインを弊社に依頼してくれました。(ウェブは残念ながら他社様の作品なので弊社は一切関わっておりません)COMPASSのサービス内容やコアコンピタンツをわかりやすく説明しワクワク感が伝わるようなブロシュア制作や細かいディティールまでこだわったTシャツなど楽しみながら仕事させてもらいました。

タケゾウさんの徹底した安全管理や、きめ細かいサービス、ギアへのこだわりなど、、ツアーのクオリティーは非常に高く、カンパニー名のコンセプト通り業界のCOMPASSになっていると思う。そんな「アツい男の代表系」な彼は災害時の今は自分の会社より地域を優先し率先してボランティアや復興作業にあたっている。

すべての制作物を納品しこれからプロモーションを開始!とうタイミングで地震。幸い怪我等はなかったらしいが、一番の稼ぎ時のGWもその後の修学旅行客も軒並みキャンセルらしい。初期のダメージが治っても、その後のビジネス的ダメージがつづきそう。

そこで、空港からの道が整ってCOMPASS側の受け入れ態勢が整い次第みんなで川下りをしに遊びに行こうと思う。熊本にいるぼくらRiverman仲間、タケゾウさんを応援するのはみんなで楽しく遊びに行くのが一番。自粛するよりも人を連れて行ってビジネスを少しでも活性化するお手伝いをしたいので、自分たちが客になって遊びに行こう!ぶっとびの楽しい体験も保証します!初心者から経験者まで楽しめ、まったりこんなかんじや、エキサイティングにこう攻めたり、乗り物もラフト、モンスターSUP、SUPとバラエティーに富んでいるCOMPASSへGo!!この機会に球磨川の魅力を存分に味わいましょう。

そう仲間のリバーマンたちに声がけしたところ、皆快く賛成してくれ今年は皆で球磨川に行くことにしました。夜皆にメールを出し、朝には全員から快諾の返信、皆の結束に感動です。

それぞれまたは合同で今後球磨川ツアーを企画して行く予定ですので興味のある人は、
四国近辺の人はランギのSUGGOI SPORTS
関東はHALAUFANATIC川井さん
姫路近辺はRiverWalerの池内さん
長野方面の人は一滴Paddle&Mountain Guideのアキさん
に連絡してみてください。他にも日程が決まったら上記websiteでも発表します。
僕はパプアニューギニアのリアルアドベンチャートリップの今までの参加者たちに声がけしてツアーを組もうと思います。



close up of the front side print


遠目でみると普通のプリントですが近くでみると編み込み目を再現したドット柄にしてオリジナル感をだしてみました。
Tシャツのボディー選びもいつものごとく拘っています。僕のTシャツデザインはボディー選びから始まり、インクの種類、印刷の技法、プリントの位置、そしてもちろんグラフィックそれらをトータルで考えての「デザイン」。同じメーカーのボディーでも年によってクオリティーが違うので(農作物ですから)毎シーズンいろんなメーカーの無地ボディーを購入し実際に使用してから採用してますので弊社プロデュースのTシャツは着心地がすごいいいはずです。


ink variations ( same color on same Tshirt )


今回はメランジネイビーの生地にオフホワイトでのプリント。印刷技法は普通のシルクスクリーンですがインクの配合を変えて一度サンプルプリントしたのが上の写真。PANTONE指定した同じ色のインクでも成分配合で生地に浸透する具合が異なり、こんなにも発色が変わるのです。
今回は顔料インクとラバーインクの配合をそれぞれ25%50%75%と変えてサンプルを作ってみました。ベタ塗り面積が大きいと発色が多少落ちてもインクが馴染んだほうがかっこ良かったりすのですが今回はドットが小さいので発色のよいものをチョイス。



size: L

実際に着るとこんなかんじ。ただデカデカとプリントするのではなく、ほんの少し控えめの絶妙な「大人感」なプリントサイズにしました。一見シンプルなTシャツなのですが誰も気にしないようなディティールにこだわりまくってます。

説明が長くなりましたが、とりあえず今はCOMPASSTシャツを買っちゃいましょう!そしてそれを着てみんなで熊本に行こう!購入はこちらから。(サイズ表や購入方法など詳しく書いてます)値段は4000円でいまのところサイズはすべて揃っているので早いもの勝ち。

このCOMPASSのロゴのフォルム一つ一つ全て意味があり、タケゾウさんの情熱や想いを丸ごとデザインに落とし込みました。ロゴの意味が気になる!っていう人は球磨川を下りながら彼に直接聞いてくださいね。



COMPASS brochure design

そしてCOMPASSのサービスやツアー値段/スケジュールなどをわかりやすくまとめたパンフレット。予算内で紙質にこだわりつつ沢山印刷できるように仕上げたので手触りもいいです。リバーベースHALAUにおいておきますので球磨川ツアー参加出来る人はいまからこれ見ながらイメトレしておいてください。表紙にのってるのがモンスターSUP。楽しそうでしょ?












2016-04-19

Basking Shark The drawing for "Shark Talk Table"




"Basking shark"  drawing     ink on paper




「楽しみ」か「お金」か「安定」か?

この間たまたま飛行機で隣に座った大学生と話してるうちに、就職活動の話題になりこの3つのどれを取ろうかと悩んでいるという。「つまんね〜女々しいやつだな」という台詞を飲み込めるだけ最近大人になった僕はいろいろと親身に話を聞いてみた。

話を聞けば聞くほどしっかり真面目に将来をいろいろと考えてる様子。若者特有の「夢見がちな地に足付いてない青さ」も「無知からくるすげー生意気な勢い」もなく知識も豊富で堅実な様子。
素敵なことです。

ただつまんない。
ネットで集めた情報がたくさん頭に詰まっていて、どうしたら失敗しないかっていうのがファーストプライオリティな考え方。

冒頭の3つのうちどれを選ぶか悩んでるって真顔で話された時にはちょっと可哀想になってきました。(彼の面接官が)
「楽しいことやってお金稼ぐ方法考えたら?まだ安定とか考えないほうがいいんじゃない?安定ってそんなに素敵?安定したら成長もしないよ」って言ってもピンと来てない様子。

ギリシャ時代から受け継がれている台詞、「最近の若い人はつまんない」っていうのは簡単ですが、これはやっぱり僕たち大人が面白い例をきちんと見せてないからかも。

アーティストになりたい、ミュージシャンになりたい、サッカー選手になりたい、そんな若者が大人から言われるのは決まって「きちんと生活できる仕事してそれは趣味でやれば?」系。(幸い僕の周りの大人や先生達、親は「アート/クリエイティブ系」への道をものすごく応援してくれてました。僕の中に才能の原石を見出し、その路線での将来を信じて、、、の応援ではなく、絵を描いてる時は大人しく悪いことをしなくて無害だからという単純な理由だったけど)


好きなことを情熱を持ってひたすら頑張っていればそれが立派な仕事になる。そういう例が身近にいないとやはり若い人は冒険も挑戦もしないで、いきなり「安定」が選択肢に入ってしまうのだろう。(面白いもので安定を目指す人が一番安定しないと思う)

僕の周りには本当に好きなことを仕事にし、輝いて毎日楽しそうな人ばかり。超金持ちではないかもしれないけどマインドはリッチ。前置きが長かったけどこっからが本題。


昨年面白い人に出会った
「サメが好き!」ただそれだけを小さい頃から貫いて立派な職業にしたシャークジャーナリストの沼口麻子氏。すごいよね。サッカー選手になりたい!とかアーティストになりたい!とかとレベルが違う。サメですから。サメで生計を立てる。

子供が「サメが好き!」って言ってもまさかそれを職業にするとは大人も思わないから「趣味にしようね!」とも言わなかっただろう。好きなことを研究し続け、シャークジャーナリストっていう職業を作る。もちろん競合他社もいないので独占市場。皮肉なことにかえってこっちの方が安定してるかも。

麻子ちゃん&彼女が属するBOAエージェンシーと組んで今後サメ系のプロジェクトを楽しく仕掛けていこうと思います。日本に推定何万人もいると言われているサメ愛好家たちのためのイベントやプロジェクトですが、個人的なミッションとしてこの麻子ちゃんの生き様をイベントを通して世の中に伝えたい。

好きなことを貫けば仕事になるんだというメッセージ。夢があると思う。いい大学に入っていい会社に就職っていう時代遅れのイリュージョンコースもいいけれど、こんな人もいるんだって伝えたい。

サメが好きっていうだけでも極めたら食えるんだ。
そう思うと結構肩の力が抜けないです?シンプルに好きなことを追求すればなんとかなるんだって。まあもちろん大変な努力は必要だけど、普通の会社に入っても大変な努力しなきゃいけないわけだし。どうせ努力するなら好きなことやった方がいいでしょう。

閉塞感があり先が見えない世の中でこういう自由な人が子供達の将来のロールモデルの選択肢の一つになってもいいと思う。まあ自由の大きさと同じ大きさの責任が伴うけど。
麻子ちゃんの周りにいる子供達はたぶん将来就職先を決めるときに冒頭のしょうもない3つの選択肢とか考えないと思う。


そんなわけで、サメプロジェクト第一弾。Homepartyにて25日「Shark Talk Table」。
これは今年5回開催されるディナーイベントの初回。毎回ユニークなゲストスピーカーを招待しサメのことを学び語り合い食する非常に興味深い機会です。サメ好きの方がいたら是非!コース料理には珍しいウバザメの肉もあります。






テーマ 世の中にサメを発信する!サメの可能性を探ろう
フィーチャーサメ ウバザメ
日時 4月25日(月)19時スタート
会費 12000円
定員 12名様のみ
場所 目黒ホームパーティ
http://www.hmpy.jp/

少人数によるアットホームなディナーイベントです。定員になり次第、締め切らせて頂きます。

お申し込みに関するお問い合わせはこちらまで。
sharktalktable@gmail.com

2016-04-10

CABBO 2016-17 model design coming soon!




 "CABBO bird"     ink on paper (Moleskine note)


もうすぐCABBO来期モデルのテキスタイルデザインが完成します!
各アイテム、2〜3個のデザインバリエーションが選べるようになりますのでお楽しみに!






先日は久々のリバートレーニング。気が付いたら6月のGopro Mounatin Gamesまで2ヶ月を切っていた。残りわずかな期間だけど冬のサボりを取り返すくらい毎回真剣に練習しようと思う。それにしてもチームメイトのキヌッキーの上達ぶりがすごい。今年は表彰台狙えるのでは?




2016-04-05

PNG Surf Trip report #5 " Andrew from Tarikapa village "

Sunset at Tupira surf lodge


日が暮れるまで毎日波乗り。
薄暗くなって海から上がり、夕飯までの間のんびり過ごすこの間に意外と毎日来客がある。「ジェシーが差し入れ持ってきたよ」「ウェラカカワ村の誰々が来たよ」とか「ポーリーンが挨拶しにきたよー」などなど。





タリカパ村の村長、アンドリューも遠いところを訪ねてきてくれた。

タリカパ村は2013年のリアルアドベンチャートリップで訪ねた村。僕たちが初めて村を訪れた外国人ということでものすごい歓迎会を開いてくれた。
クミル川の上流、丘の上にあるすごく美しい村で、村の真ん中の広場にぽつんとマンゴーの木があるフォトジェニックな村。タリカパトロピカルの名前もこの村からつけました。

去年、そのタリカパトロピカルの製品(パイナップルとマンゴーのドライフルーツ)をアンドリューに持っていたところ、「自分の村の名前を製品(ブランド)の名前にしてくれて本当に誇りに思うし、嬉しく思う。」といたく感激してくれていた。
そしてなんと村に新しく建てた建物に「Ikuzo Urarow Kora」と僕の名前をつけてくれた。
自分の名前が建物につくなんて!、感激だ。意味は「育三の幸せな家」ということらしい。今度行くのが楽しみ。トイレだったりして笑。

どんなものであれ自分の名前がついた建物、、僕の中ではカーネーギーホール並みに大きな存在。純粋に嬉しい。

そして村から川へ繋がる新しい道を作ったらしく、その道の名前も「育三の故郷の町の名前をとって"ナガサキストリート"ってつけたよ」「あの俺、北海道なんだけど、、」と言ってみたが却下で「ナガサキストリート」。まあ細かいことは抜きにしてその気持ちがすごく嬉しい。






Andrew at Tarikapa village


2013年に初めて訪れた時。村でゲストハウスをちょうど作ったのでそのテープカット(リボンを挟みで切るんじゃなくて、蔦をナタで切る)をやらせてくれた。

この時からアンドリューとの交流が始まり、タリカパ村をアドベンチャートリップのルートに取り入れたり、PNG独自の文化を味わえる体験会の計画などいろんなことを話しあっている。
絵本に出てきそうなこの村の様子や村人たちのすごい綺麗な笑顔、何より「タリカパ」って言う音の響きが気に入ってちょうど同時期に立ち上げた会社のブランド名に使わせてもらった。このブランドが軌道に乗ったらタリカパ村を中心にPNGの持続可能な観光業にプラスになるような貢献事業もしていきたい。



「ローステッド ココナッツ オイル」
将来的にはPNG産のココナッツを使ったプロダクトを作りたいと彼に話したところ、、、
早速後日、ココナツオイルを作って持ってきてくれた。もちろん農薬や保存料などないところなので、完全オーガニックのナチュラル製法。
水のペットボトルに入れてくれたホームメイドココナッツオイル。タリカパ村の人びとの感謝の気持ちと、今後色々とタリカパトロピカルを手伝いたいという想いを込めた手紙と一緒に渡された。
マジックでアンドリューが「Tarikapa made Coconuts oil」とブランディングしてくれたこのオイル、今まで嗅いだどのココナツオイルよりも香りがリッチ。食べても肌に塗ってもアロマ的に使っても最高だ。滞在中はサーフィン後に火照った肌に毎日塗っていた。

あまりにも香りがいいのでアロマ的な用法で近い将来製品化を考えてるこのRCO(Roasted Coconut Oil)、今回のサンプルを10名くらいにモニターとして使ってもらおうと思うので希望する方は連絡ください。




最終日の夜、Meiwok村出身のキロワンさん(PNG最高裁判官判事)がたまたま里帰りしてたので夕食に遊びに来てくれた。PNGサーフィン協会のアンディーの持続可能な観光業の構想を最初から応援してくれて実現させたパトロン的存在。この人抜きには何も始まらなかったと言っても過言ではない。その恩恵をこうやって毎年受けられることに感謝。

ほぼ毎日曇りだったのにもかかわらず皆真っ黒に焼けてる。最高な7日間を共有できた旅の仲間にも感謝です。波乗り、出会い、感動、発見、、、今回も実りの多い旅でした。

Tenkyu tru


これでPNG Surf Trip 3/19-3/26 トリップレポート終!

次回は7月のSUPリアルアドベンチャートリップ!申し込みも開始してますので興味ある人は行きましょう!






2016-04-02

PNG Surf trip report #4 "Origami workshop at the kindergarten"



Kids in Miwok village





タブルテ村幼稚園での歓迎会


「タブルテ村に幼稚園ができた!」

今回のメンバーは、服や画材、サーフィングッズなど村の子供たちへのプレゼントをたくさん持参してくれた。全部合わせると結構な量になったので、Meiwok村とTaburute村にそれぞれ持って行くことにした。タブルテ村の村長ジョンとサムに、いつも村の目の前で波乗りさせてもらって僕たちを歓迎してくれるお礼の印に折り紙教室を子供たちに開きその時にみんなからのプレゼントを持っていきたいと伝えたところ、幼稚園で子供たちを集めるからそこでやってほしいと言われた。タブルテ村に幼稚園なんてあったっけか?と聞いたところテュピラサーフクラブの利益で最近設立したらしい。PNGサーフィン協会のアンディーが25年以上かけて構築した、「サーフィンに適した波を天然ガスやレアメタルと同等の国の資源として捉え、環境を壊さずに持続可能な観光業を目指し、利益をきちんとローカルに分配するサーフマネジメントプラン」の恩恵がここにもあった。





テュピラで朝食を食べた後トラックに乗り込み皆でタブルテ村へ。車を降りると子供達が整列して僕たちを迎えてくれた。子供達が並んでいる隣に僕たちは招かれ歓迎のセレモニーが始まる。「ちょっくら村の子供たちを集めて折り紙教室!」と思って来たのだが結構本格的な歓迎会を開いてくれました。

国旗がゆっくりと昇る中、村人全員と子供達で国歌斉唱、僕たちを受け入れてくれた。その後、子供達がパプアニューギニア国民としての誇りや目標を声高らかに唱える。独立して40年ちょっとというまだ若いPNGでは、自分たち一人一人が国を作っているという意識が非常に高く、大人たちと話していても"Nation building"という言葉をよく聞く。
僕たちが子供の頃は当たり前に学校で歌っていた国歌、今は学校によっては歌わないところがあるらしい。こういう場面に直面すると改めてどうかと疑問に思う。英語教育とかダンス教育とかの前に国歌くらい全国の学校できちんと歌うべきでは?自国の文化を誇りに思い愛国心を持たせないと国際舞台では誰にも相手にされないし。

話逸れましたが、子供達の国歌&国旗セレモニーでみんなの目がウルウルきてました。


セレモニーの後、ホラック校長先生からの温かい歓迎のスピーチと歓迎の印のココナッツドリンク。ホラック先生の人格者ぶりがひしひしと伝わってくるんだけど、可愛いカエルのイラストに「KISS ME!」って書かれたパープルのTシャツを着てるのがとてもキュート。このギャップがステキです。



校長先生のスピーチの最中にウリボウが横切るのもPNGならでは。



チームを代表して、お礼の気持ちを皆に伝える。こんなに盛大なセレモニーを開いてもらって全員感無量です。



そして折り紙ワークショップ開始!今回はメインの先生をミカさんとマナちゃんにお願いしました。残りのメンバーは、みんなで子供達をサポート。今回の課題は「紙風船」!大人でも結構難しく、去年の極楽鳥よりもかなりハードルが上がりました。





いつも深いボトムターンからスタイリッシュなリッピングを決めていた青さん。イラストの腕前もプロ並みのアーティスティックなソウルサーファー、本業は税理士っていうからびっくり。子供達に丁寧に教えてくれてました。


そのいかつい風貌からみんなに「組長」とか「親分」とか速攻あだ名をつけられていた山口さん。息子が最近サーフィンを始めたので自分も昔ちょっとやっていたサーフィンに再チャレンジ。で、いきなりパプアを選ぶところがかっこよすぎます。親分は子供達に教えるっていうか、一緒になって折り紙やってました。ハートが素敵な最高な人です。PNGのトリップは本当に面白いメンバーがいつも集まる。彼はこの後感極まって涙してました。

後ろで子供達に折り紙を配っているのがガミーさん。常にみんなを笑わせてくれました。




子供に混じって大人たちも真剣に作ってます。ドミニクは折り紙に超どハマって、毎晩サーフロッジで何か作ってました。基本自給自足な人たちなので手先はみんなすごい器用です。


弊社のクライアント、クアーズの横山さん。こうやって仕事関係の人もツアーに参加してくれるのは嬉しいです。彼も波乗りと村巡りを満喫し童心に戻っていました。




今回サーフィンに初挑戦だったあいちゃん。さすがの身体能力で5日目に立って乗ってました。バイタリティー溢れる彼女はどこの村に行っても人気者。



昨年のリアルアドベンチャートリップに引き続き今回のサーフトリップにも参加してくれたムっさん。村人たちも彼のことを覚えていて会った瞬間「むさん!むさん!」って喜んでいました。



折り紙教室が終わると、子供達がお礼に僕たちを囲んで歌を歌ってくれました。
ここでミカさん感極まって号泣、顔を真っ赤にして(真っ黒かも)豪快に涙を流していました。それを見てマナちゃんももらい泣き。PNGに初めて来た人はみんな一度は感極まって涙します。

四国から参加してくれたミカさんとニッシュのカップルは、何年も前にサーフトリップジャーナルに記載された初期のPNGサーフィンキッズプログラムの記事を見て以来いつかは行こうと思い、今回念願の参加だったようです。子供達へのお土産や地元の人たちへのサーフグッズを沢山集めて持ってきてくれた。本当に感謝です!