2017-08-28

MR340 report #2  主催者にインタビュー

創立者でありレースディレクターのScott Manskerにインタビュー
物静かだけど超ナイスガイ!

レースオーガナイザーにインタビュー


レース前日に主催者のスコットに時間を取ってもらった。

こうやって書くと「レンタカーを借りました」みたいになんてことなく聞こえるかもしれないがこれはすごいこと。レース前日、しかもセーフティーミーティング前の超忙しい時間に会ったこともない知らない人に時間を割いてくれるのは貴重なこと。
例えれば、K1の大会の前に突然角田さんに時間を取ってって頼むようなもの。


セーフティーボートの上のスコットさん


俺らとやってること同じじゃん!


すごい楽しいインタビューだった。

Ultra T80の話をしてそのリサーチでここまでやってきたと話したら喜んで色々と話してくれた。

このレースを始めるきっかけは?

「あれは、1989年だったかな、、俺と友達4人で筏を作ってミズーリ川を下ろう!って話になったんだ。もうただの思いつきで自分たちが何やってるかもあまり考えないで作った筏を川に浮かべてどこまで行けるかやってみようぜ!的な。11x16フィートくらいの大きさの筏でその上で暮らしながらダウンリバーしたんだよ。今思えば立って漕いでたからでっかいSUPだよね笑。その上で寝て、食べて、漕ぎながらみんなで降って人生の中で一番楽しかったって言ってもいいくらいかな。」

「で、下りながら気がついたんだよ。なんで俺らの他にパドラーが一人もいないんだ?こんなに楽しい場所なのに誰も遊んでないぞって。そこでここでカヌーレースを開こうって思いついたんだ」


楽しそうに当時を振り返って色々と秘話を聞かせてくれた

Protect river resources through participation

参加することで川という資源を守る。とは?



実はここが一番気になったことで僕たちがUltra T80を通してやりたいことの一つ。MR340のウェブを開くとトップページにこう書いてある。実際これはどういうこと?

「すごくいい質問だね。ここら辺の人はミズーリ川に対してものすごい無関心。なんだけど実は俺らの飲み水のほとんどがここからやってくるし生活に密着したものなんだよ。だけどこのレースで4日間も川の上で過ごすとみんな川の一部になる。その上で漕いで食べて暮らしてって4日間もすると大きなコネクションを感じるようになり自分たちの川だっていう意識が生まれる。それが大切なんだよね。今まで無関心だったものに関心を持つ。そうすると汚染問題やいろんな川の問題に敏感になり積極的に取り組んだりするようになる。以前は全く自分に関係がなかったミズーリ川が "自分たちの川 "になったからね。それが一番の環境保護だよ、関心を持ってもらい変化に敏感になってもらうってね。てめえ俺の川に何するんだよ!的な」


筋肉の塊マッチョなスコットさんですが、話はすごく理路整然としてすごくスマートな人でした

いろんな運営に関する細かい質問やエピソードを聞いて最後の質問。
Ultra T80に何かアドバイスもらえるとすごく嬉しいんだけど、、、

Don't wait! 待たないでとにかくやっちゃえ!



「待たないでとにかくやっちゃえ!俺はちょっと時間かけすぎちゃったからもっと早くやればよかったって思ってるよ。色々と考えたりしてたんだけどある時、もういいからやっちゃえ!みたいな感じでウェブサイトアップして何人かエントリーしてくれてそこから始まった。とりあえずやってそっから学べばいいでしょ。なんでもシンプルに考えて、小さく初めてそこから積み上げていく、そんな感じだよ。だからとりあえずやっちゃえ!ウェブをアップして何人かエントリーさせてとりあえず最初の年をやってみて試行錯誤しながらビルドアップしていけばいいよ。」


まさにやろうとしてることそのもの!!

できない理由を挙げるのではなくできる方法を探す。そして一緒に作ってくれる仲間ととりあえずチャレンジ。スコットにはすごく勇気づけられた。この時点でわざわざミズーリまで行った甲斐があったと思うしミッションの半分達成で満足度が高かった。

って伝えると「明日から本番。550kmがんばってくださいね」の一言でせっかくの達成感も吹っ飛ぶ、、、。


それにしても似てる。ほぼやってること御岳組と同じ!御岳から羽田まで80kmを最初に下った時のことをインタビューしながら思い出してました。まあ距離が7倍くらいスコットの方が長いけど笑