2017-05-15

The Original font for Outrigger Canoe Team Japan uniform design


The original font for the team"ARROW HEAD"


いいのがないなら作ってしまえ。

っていう感じでいつもついついロゴデザインの時にフォントまで作ってしまいます。太さ、セリフ、アール、角度、すべての細かい要素が絡み合い、誰も気がつかないようなディティールが見た目の印象を左右するフォント。探してもなかなかいいものが見つからないので今回もオリジナルフォント。ユニフォームデザインのオーダーでオリジナルフォントを作ってしまうこだわるデザイナーも世の中そんなにいないと思うけど僕はやります笑。

ほんのすこしだけ和を感じることのできる要素を入れたかったので今回は鏃をモチーフにしたものを盛り込みました。


Main graphic for the Japan Team



みんなで結束、矢印というモチーフという漠然としたオーダーを自分なりに解釈して、図案を開発。僕の好きな戦国武将のエッセンスも取り入れた。この相手のオーダーを自分の方法論に落とし込む「考える」クリエイティブ工程も楽しい好きな時間です。これを着た選手たちの背中でこれが踊っている様子が今から目に浮かびます。





選手着用と同じデザインのTシャツ、トレーニングシャツ、キャップのグッズ類が応援グッズとして購入もここで出来ます!


左がコットンの通常Tシャツ、右がポリエステル地のトレーニング/スポーツ用ウェア。
おすすめは、、、もちろん両方買い!



着るとこんな感じです。
贅沢に特大の版を使っているので男性Lサイズでもこのグラフィックの大きさ、しかも日の丸だけのために2c刷り。多色刷りはたとえ色を入れる部分が小さくても版は全て同じ大きさでなければいけなく、これも日の丸の丸の部分のために特大サイズの版を使ってるというコストのかかった作りです。



正代関土俵入り


豊山関土俵入り

そして昨日はまたまたご招待で5月場所の初日を観戦してきました。

自分がデザインした化粧回しをつけた正代関と豊山関の土俵入りを見ることができ、さらに二人とも場所の初日に勝ってくれたのでクリエーター冥利に尽きる。(豊山は元小柳、幕内昇進とともに豊山を襲名)。26歳の正代と24歳の豊山、新世代力士二人とも今後の活躍が楽しみです

日本の国技にこうやって携わり、さらに世界大会に挑む日本代表アウトリガーカヌー選手たちのユニフォームのデザインを手がけるのは日本人として心より光栄で誇りに思います。

唯一の心残りは死んだ母にこの活躍を見せることができなかったこと。

僕の知人に会うと必ず反射的に「うちの息子が迷惑をかけてすみません」と謝っていた母(大人になってもこれは続いていたのでちょっと恥ずかしかった)。周りに迷惑をかけ続け、職員室と校長室(たまに警察とか消防署も、、)に頻繁に通わせてしまった母、この活躍を見せたらさぞかし安心して喜んでくれたことだろう。母の日にそんなことを思った

happy mother's day