2014-10-24

Tamagawa 80km SUP down river


Tama-river at night near Haneda


きのうまたやってきました、多摩川80kmSUP川下り。なんと5回目。



Tama-river at night near Haneda

こんな印象派の絵画のような景色をみれるのも多摩川全流SUPの醍醐味。幻想的な景色に次々と出会えます。(そういえばいまやってる六本木のチューリッヒ美術館展、すごい面白かったです。大好きなジャコメッティの作品も沢山きてました。)



At the goal. after 80km of SUP down river from Mitake ro Haneda



雨のおかげで水量も多く、水門も何カ所か開いており、潮回りも大潮で夕方以降引き潮っていう最高のコンディションで川下りには最高な一日でした!このコンディションだと常に川が流れており、静水セクションが全くないので気持ちよく楽に漕げます。

タイムは6:25スタート、19:40ゴールの13時間15分で全員が無事にゴール!

メンバーは左から30年来の幼なじみ達の松江&史朗、今年のパプアニューギニアのアドベンチャートリップに一緒に行って以来仕事も遊びも一緒にしてる長谷川さん、わたくし、女性で日本初のSUPで多摩川80km達成した貴貫(キヌキ)さん、ヤクちゃん。今回はこの6人で下りました。

今回は全行程の3分の2くらい先頭で漕いでました。先頭で漕ぐのは5回目にして初のこと。いつもは前で漕いでるヤクちゃんや太郎さんの後をついていくので楽ですが、今回は先頭なので障害物や危険をいち早く発見して後ろに伝えたり、自分でラインを読む(川の中で流れの速い場所を見つける)ので、いつも以上に川を注意深く観察し、すごい勉強になりました。






朝、出発前にみんなで輪を作って無事を祈る。

最近の台風の影響で流れが強くなり、いろんなものを洗い流したので川の水が凄く綺麗。上流部は底がはっきりと見えるほど澄んでいて、普段は汚い中流域もものすごく綺麗でした。東京を流れている川が上流部はこんなに奇麗だなんて!余り知られてない事実。




上流の急流セクションが一段落ついたところ。よく見るとヤクちゃん(黄色いボード)はプローンパドル!途中落水して急流に揉まれてるうちにパドルをなくしてしまったキヌキさんにパドルを渡したからです。

この落水時にキヌキさんは足をぶつけて、切れた上に結構腫れてました。
が、さすがトップアスリートだけあってその後も普通に漕いでました。すごいですね。
ゴール後の焼肉屋で聞いたのですがなんと彼女は、小さいときに水泳でジュニアオリンピックに出場し、学生時代はテニスでベスト4まで登りつめたらしいです。その後マラソン選手になり国際大会で最高位2位のトップランナー、で現在は消防士というスーパーウーマンです。

そしてそのすぐあと、長谷川さんが落水し岩にぶつかって肩を脱臼したが、水中でもがいてるうちにラッキーにもまた入ったらしい。その後も痛みながらもゴールまで漕ぎ続けたこの人のガッツはほんとに凄すぎます。仕事ができる男はやっぱり決断力とガッツがちがいますね。御大事にして早く完治しますように。


この多摩川80kmリバーサップのポイントは「上流10kmの急流をいかに無事にすごせるか」これにかかっています。意外と体力的にはだれでも出来るものなのでこの上流10kmだけが要注意ですね。




残念ながらほぼ一日中雨でしたが、水量が増えて川下り的には嬉しいです。

しかもきのうは今年一番の冷え込みだったらしい。
すばらしいCABBOのロングジョンとウェットパーカーの御陰で悪天候でも寒さを感じず、動きやすく快適にすごせました。はい、自画自賛の営業&宣伝でした。




いろんな堰を迂回したり魚道を攻めたりするのも川下りの楽しみの一つ。この写真は史朗。ただ堰やダムなど川の人工的に作られたものが生む水流はハマると抜けられなくなり一瞬で溺死するおそれがあり要注意です。この写真の左側のローヘッドダムも落ちると永遠に縦回転する洗濯機の中にハマったようになり、抜けられなくなりますので絶対に近づかないようにしましょう。



個人的に一番好きな時間。
日が暮れ、各自背中にルミライトを装着して闇の中にパドアルアウト。
このころにはみんな無口になってひたすら漕ぐのみ、黒い水の上で「自分との対話」が始まります。

それにしても今回で5回目ですが、同じ川とは思えないほど毎回変化に富んだ川の表情を楽しめるので飽きないです。
興味がある人は是非一緒に下りましょう。
Halauで川トレーニングを週一で1ヶ月間〜2ヶ月間行えば、日頃ちょっとした運動の習慣がある人だったらだれでも出来ます。
川特有の危険の知識、セルフレスキューの基礎、パドルワークの基礎などを丁寧に習えます。4人くらいのチームを組んで多摩川80kmを目的にリバーSUPを始めてみるのも面白いですよ。会社の新人研修とかチームビルディングとかにも最適!




13時間漕いだあとはゴール地点の近くの焼き肉屋にみんなで直行し、食べまくり。至福の時!沢山漕いで沢山食べて眠気と戦いながらふらふらになって帰宅。
「小学生じゃないんだから、いい大人がふらふらになるまで遊んでこないの!」って嫁に笑われましたが、大人になってもふらふらになれるまで遊べる環境と仲間がいるって幸せだなって感謝しつつ速攻爆睡。みんなお疲れさま&ありがとう!




懐かしい多摩川80km第一回目の映像。2012年の10月。初だったので装備も補給ポイントや伴走チームとの連携も全てが手探り状態。水量もすくなく、全く流れていないセクションも沢山あって18時間かかりました。あのころにくらべたら段取りが大分よくなって慣れてきましたがやっぱり第一回目が一番印象に残ってます。
この初代メンバーみんなでいつかもう一度一緒に川を下れるようにと願ってます。