おかげさまで先週木曜日無事に展覧会スタート!
オープニングレセプションにはたくさんの方に来て頂き感謝です。昔は1〜2年に一度は個展を開き作品を発表してたのですが久々の展示。今回はデザインの原画展ですがこれを機に定期的にアート作品の方でも発表する場を作っていこうと思います。
やっぱり作っているものを発表すると色々なフィードバックがあったり新しい発展があったりと大変ですが得るものが大きい!
一つのパッケージデザインやプロダクトデザインをするのにだいたい10〜30枚のドローイングやスケッチ、デッサンをおこします。頭に浮かんだアイデアを忘れないように速攻勢いでスケッチしたり、それを元に詳細も描き込んだドローイング、構図や表情を変えたバリエーション、、アトリエの中にはスケッチブックやスケッチパッドが鬼のように大量にあります。
早いものでフジロックのグッズデザインをするようになってから10年。その間に作った大量のドローイングを引っ張りだして来て、今回どれを展示するか選ぶ。この作業がえらい時間がかかりました。
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drawing for FRF cookies package design |
本来下がきのようなドローイングは、本来展示するものではないですが、完成品と違い荒削りなアイデアが生まれたばかりの勢いみたいなものや、新鮮なインスピレーションがそのままタッチの中に生きているので、見てる方も楽しんでくれるのでは?と思っての今回の企画。
たくさんあるドローイングを引っ張りだして選ぶのも楽しい作業でした。が、これいい!と思ってもメモが書いてあったり、裏に描いた別のものが透けてたり、コーヒーこぼした跡があったりと結構リアルな生活感があります笑。
一応これくらいは許容範囲かな?っていうのを選んで展示してます
今回展覧会の会場を提供してくれたのはFREITAG渋谷店。
トラックの幌を素材に手作りでデザイン性の高いバッグを作っている1993年に生まれたスイスのブランド。僕も好きでメッセンジャーバッグ持ってますが、エコという言葉がまだ日本で広まるか広まらないかの時代にリサイクル品を使ってかっこいいプロダクトを作っていたイケてるブランドです。93年って言ったら25年前、、Soul AsylumのRunaway trainとかホイットニーのalways love youが流行ってた年。すごいね。
株式会社ケンエレファントの石山社長の紹介でFREITAGさんとこうやって展覧会を一緒にすることができたのですが、なんとFREITAG TOKYOではこういうコラボ展覧会は初めてらしい。記念すべき第1号となり嬉しいですね
店内はコンクリート打ちっ放しなので、仮設の壁を作るところから始めます。2x4で仮枠組んでベニヤ貼って、、、
鹿島さんが手伝ってくれたのですがほんと感謝!!
しかも展覧会前日の営業中に作業させてもらったので普通にお客さんいる中インパクトの音が響く笑。それにしても丸一日店にいて思ったのが、「外国人のお客さんしかいない!」もう平日の昼間っからカバン売れまくり、買ってるのはみんな外国人。アジアの方のいろんな国の方々や欧米の人たちがひっきりなしに訪れては買っていました。
貼ったら塗る!営業中の店でペンキ塗るのは緊張感マックスですね。店内を汚さないように細心の注意で、、
汗だくになりながら作品設置して完成!!
22日まで展示してますのでお近くにいる際は寄ってみてください。
会場やフライヤーには記載している通り、この展覧会を故坂本美弥子さんに捧げます。
坂本さんは株式会社スマッシュ(フジロックを運営してる会社)の社員でグッズ開発の担当だった人。彼女がアイテムのチョイスやデザインの方向性を決めて僕がデザインという感じで2008年からつい最近まで一緒に作ってました。
「今回のマグはなんかアホっぽい力抜けた感じでいきましょうかー」とか「こんなアイテム見つけたから今年はこれをカラフルな感じでお願いしまーす」とかいう非常にざっくりしたオーダーでいつも自由にやらせてくれました。
フライヤーのこの鳥は2013年のライター用に作ったもの。
これを見たときの坂本さんの反応
「なんすかこれ?」
「ブラジャーと王冠をつけてる変態鳥ですけど、、」
「いいっすねー、ロックですねー」
と、こんなやり取りをいつもしてました。ざっくりしてるように見えて非常にこだわりの強い彼女が満足いくようなものを作ろうと毎回クリエイティビティーをフル回転させて楽しみながら作っていた。
一緒にこれらを作ってきた彼女がいなくなり本当に寂しいです。R.I.P.
FREITAGのスタッフ達と。
ここのスタッフは本当みんな素敵な人たち!!彼らと一緒に展覧会を作ることができ非常に嬉しく思います。皆さんの協力とホスピタリティーに感謝。
フジロックグッズの仕事のきっかけを作ってくれたエイブ、担当してくれてる石黒さん、フジロックのオフィシャル展覧会として快く認めていただいた石飛さんはじめ毎年お世話になっている株式会社スマッシュの方々。オープニングレセプションでジーマ、クアーズライト、ミラーをたくさん協賛していただいた株式会社モルソンクアーズジャパン。
FREITAGを紹介してくれた、石山社長、ほしのしほさん。忙しい中設置を手伝ってくれた鹿島さん、何かあると必ず駆けつけて手伝ってくれる友人達、オープニングに来てくれた方々、普段からサポートしてくれる全ての友人達。
そしていつも支えてくれる妻の眞理子
本当に感謝してます。ありがとう!