2012-10-17
SUP down river trip Mitake-Hanedda 80km
16日、1ヶ月ほど前から計画していた多摩川全流域御岳〜東京湾80kmSUP川下りを決行。
15日の夜御岳の俊平さんの家に集合、仮眠をとって朝5時20分御岳をスタート。17時間20分後の22時40分にゴール地点の天空橋に7名全員無事ゴール!
真っ暗ななかスタートして、薄暗いなか急流をくだり、朝日が高くなるころには青梅のあたりまで進み、そこからライフジャケットやウェットスーツのフル装備を軽装備にチェンジし、ひたすら漕ぐ。
17時ごろ日が暮れて真っ暗になってもひたすら漕ぐ。
川が生まれてから海にながれるまでの川の一生を1日でたどりました。
普段見慣れているはずの光景が川の中からみるとまるで違う景色に。沖からたった何メートルの水の上から見る景色はまったく別次元で新世界。感動の連続です。
おなじ川でも進むにつれていろんな表情を見せてくれます。
こんなにもたくさんの表情があって、こんなにも沢山の生き物が住んでいて、下流に行くにつれて人間の営みでだんだんと汚くなっていく様子も含めてすべてが驚きの連続です。
日が暮れて真っ暗な川の上から見る暗闇に浮かびあがる遠くの都会のネオンライトはものすごく神秘的に見えました。
いつも日頃見ている東京を流れている川。近所なのにすごい遠い国へ旅してきたようなかんじです。
ここ2週間いろんなことがありました。悲しい事や嬉しい事が怒濤のようにまとめていっぺんに。
水の上でパドルしながらいろんな事を考えました。たいした頭ではないので考えてもどうしょうもなく、いろんな感情が入り乱れるなかやっぱり自分なりにすべてを受け入れるしかないと。受け入れて前に進むしかないかと。
ちょうど14時間くらいたったころ、水をつかむパドルに神経を集中させるうちに、外界の雑音がフェードアウトし、内面とすごく対話できました。なんか座禅を組んでいるときのような感覚。
隣にいたヤクさんに「ひたすら漕いでると動く禅」になってくるよねって言うとものすごく同意してくれる。
やっぱりみんなそうなんだ。
もう最後のほうは全神経が「水に刺さるパドル、水を掴むパドル、水から抜けるパドル」だけに集中。世界がその3つだけになる瞬間があって、さらにそのあとそれすらも消える。そんな時が何分間かありました。研ぎすまされて全てがシンプルに。きっとあの瞬間が無になれた瞬間。17時間中3分。無になるまで13時間57分かかったことになるわけですね。ふだんどんだけ雑念だらけやねん。って突っ込まれそうですが、僕にとっては尊い貴重な経験。14時間パドルしないと消えない雑念を持っているということをわかる体験ができただけでもラッキー。
今回のトリップを陸から支えてくれたメンバーの奥さんや彼女による伴走車チームには巨大な感謝!
陸上支援部隊が各ポイントでいろいろと補給してくれなければゴールできませんでした。
夕食を持ってきてくれた人たち、川の途中で応援しにきてくれた人たち、ゴールでシャンパンを持って待っててくれたアキさん&あけみちゃん。ここ一ヶ月野菜&魚中心の食生活をささえてくれたまりこ。1週間まえ30km江戸川をつきあってくれたしろう。僕たちのバカな計画につきあってくれてほんと感謝です。
一番最初に御岳でSUP川下りをしたときに思いついた「これで海まで行きたい」。一人では到底むりなのでみんなに伝えると喜んで一緒に楽しんでくれる。そしてそれをさらに陸で支えてくれる人がいる。最高ですね。
仲間がいて健康な体がある。ものすごい贅沢です。
心のそこから楽しかった!みんなありがとう。
この川下りの事を話すと、(僕の友達には聞かれませんが)たまに聞かれます「どうしてそんなことするの?」って。
答えは二つあって「バカだから」と「楽しいから」。
太郎さんの車に忘れてきたカメラがかえってきたらまた写真載せます。
とりあえずGo-proの画像で取り急ぎ終了報告でした。