2013-10-24

PNG Real Adventure Trip diary, 9th Oct Wednesday

Day 4.----9th Oct.Wednesday
Adventure #2 "Paddle to Tavulte village"


Paddle to Tavulte village from Tupira


「なにもないけどすべてがある」
これから目指す村はそんなところ。なんじゃそりゃと思うかもしれないけど素直な感想がそれ。電気もガスも水道もwifiもキャラメルマキアートもないけど、生きて行く上で最低限なものはすべて揃ってる。あっ都会だと電気もガスも水道も生きていくのに最低限か。自給自足ができる村だからそれらがなくてもなんとかなる。
何を言いたいかっていうとこれから漕いで行く村には、「なにもないけど、大切なものはすべてある」っていうこと。逆にモノがあふれてて「沢山もってるけど、大切なことを忘れてる」みたいな状態の僕たちはこの村から学ぶことがおおい。

なんてことはどうでもよくなるくらい皆きのうの疲れが残ってそうです。無理もないですみんなSUPやって日も浅いのにいきなり8時間漕ぎっぱなしは疲れますね。元気なのは僕とサキちゃんくらい。サキちゃん今回がSUP初なのにすごい!やっぱり力に頼る男性より女性のほうが力を抜いてリラックスして漕げるのでしょう。



皆の疲労度を考えて予定より出発を1時間送らせ出発!今日は水やお泊りセットをバックパックにいれ背負っているので重いけどみんながんばって!





こうじ君。大分顔つきが精悍になってきました。今回が初の海外旅行。パプアニューギニア、しかも普通の人はいかないジャングルの奥、しかもアドベンチャートリップ。。。
思い切りがいいですね。「こうじにとって東京に1年いるよりPNGですごす1週間のほうが学ぶことも得ることも大きいから、一緒に行こう」っていう言葉を信じて来てくれました。PNGで得られるものは東京でもどこにいても役に立つので今後東京で過ごす時間も有意義になることでしょう。そんなこうじ君は恵比寿のNOSで働いてるので見かけたら声かけてあげてください。(ローキックでも可)


消防士のタカヒロ君

シバサキ君すでに疲れてます!無口です。楽しくなさそうです!きのうの疲れが残っているのでしょう。なんとこの夜発熱しちゃいます!ナイスアドベンチャー!
今回の旅はほんとかれの楽しい話術のおかげでいつも笑いが絶えません。


ウガジ隊員。今日になっていきなりパドリングが上達!さすがキックボクサー。根性あります。


ちょっと向かい風がふいてきました。

「もう漕げない!」とジュン選手リタイア。伴走船に乗り込みます。無茶をしない、これも安全に旅する鉄則です。一番最初にリタイアしてくれたことにある意味感謝、だれもリタイアしないとリタイアしずらい雰囲気になり無理をしがちになり危ないので、無理だとおもったら気軽にリタイアしたほうがいいです。アドベンチャーレースではなくアドベンチャートリップだから。
シンノスケはもう「今日はもう漕ぐのやだ!」と最初から伴走船クルーに。伴走しながら釣りとか楽しんでました。そうやって楽しむのもあり。僕たち漕いでるひとを伴走船からサポートするのも立派なクルーだし、今後年配の方(ツボじいとか)もトリップに参加できる方法です。


スタートして2〜3時間くらい。向かい風もふいてきて皆つかれてそうなので、当初休憩ポイントで予定していたコラック村より手前の小さな湾になってるところに上陸して休憩。


タカヒロ上陸。

木陰で昼寝。
午後に近づくほど向かい風が強くなりそうな気配だけど、もうこの2人は限界っぽいので、昼寝の時間をばっちりとります。この二人が起きるまで寝かせてあげて起きるのを待つ。


元気なサキちゃん。
装備のチェック。あんなにみんなにいろいろと忘れ物しないようにって
言ったのに自分がマラロン忘れた。Breaker Outのクロスアドベンチャーラッシュガードも
着心地よいです。はい、宣伝でした。



休憩するのにパーフェクトな木陰がある小さいビーチ。
ここで1時間以上ゆっくりし、十分な水分と睡眠をとったみんなは元気に。
元気いっぱいにみんなで再出発!
したはいいけど予想どおり向かい風は強くなって漕いでもなかなか進まない状態に。ひたすらがんばって漕いで漕いで目的地のタブルテ村まで後少しという全体の90%くらいの地点。遠くにウサギ(白波)が飛ぶのがみえる。今回はほとんどの行程を安全な海岸線沿いにずっとすすんでいるが湾を渡るポイントが2〜3カ所。湾を渡るときはもろに風の影響を受けやすくうねりもいきなり大きくなりやすい。ちょうどこのときは湾の中だったので遠くのウサギさんは危険信号、あっというまに風が強くなりうねりが大きくなり危険な状況になるので皆に伴走船へ乗るように伝える。目と鼻の先がゴールなので残念だけど安全第一なのでしょうがないです。






で、皆を伴走船にのせて気がついたけど、これにあと一人乗ったら沈むじゃんっていうくらい満載。なのでリーシュでボードをドラッグしてもらってその上に楽しく乗って撮影してました。
この写真を撮ったあとバウにのってるシンノスケ君と村人の子どもが落水。バウにのってるシンちゃんが高くほおり出されるのをまるでスローモーションのように見れて大爆笑。
が、そのあと、右舷から船に登ろうとするシンちゃんを全員が船の右側によって助けようとするのをみて笑いが焦りに変わっちゃいます。船に乗り馴れてない人はやっぱりとっさに普段わかることがわからなくなるのでしょう、「みんなで片側によると船が転覆する」っていうことが。


無事タブルテ村に上陸!
天気がそんなに良くなかったけど、子ども達と一緒にSUP波乗り。



タンデム!

さっそく村の子どもに花をプレゼントされるシンちゃん



メンバーみんなから村の子どもたちへ画材をプレゼント。
いつもテュピラでやってる青空アート教室をタブルテ村でも初開催!


描くということは成長過程でものすごく重要だったりします。とくに僕は物作りを生業としてるのでそれを人より実感してます。見た物を描く、見たいものを描く、描ける物が実現する、まさに思考や理想の具現化のプロセスといえます。「描く」という行為がもつパワーはすばらしいと思います。
なので子ども達に、「大切なもの」「宝物」「なりたいもの」を描いみよう!ってかんじで午後を過ごしてました。





日が暮れて、村長のジョンの家の庭で晩ご飯。火を起こす少年。


この日は、わざわざ僕たちの為にごちそう。インスタント麺と米のぶっかけ丼。両方とも彼らにとっては遠いタウンに行って買わなければいけないもの。買わなければいけないものは村の人たちにとってはごちそう。普段村人がたべている無農薬で自分たちで育てた野菜や鳥、新鮮な魚のほうが僕たちにとってよっぽどご馳走なのですが、お客さんには自分たちのベストなご馳走をだそうっていう気持ちがものすごく嬉しい。

晩ご飯を食べたあとは各自泊る家におじゃまして睡眠。
しようとしたところでシバサキ氏発熱、と連絡があり見にいったら熱はないが、脚が異様に腫れていて熱くなってる。脚を擦りむいたときにばい菌がはいったのが疲労も手伝ってひどくなったのだろう。まあこんだけいろいろとやればどこかおかしくなってもおかしくないですね。


村長のジョン。村でのリアルホームステイが実現したのもジョンのおかげ。ありがとう!
明日は早朝から極楽鳥ウォッチング!