勝ちました!
今年はコンペ勝ちまくりました。今年最後の勝利はこれです、株式会社R.H.Sが来年3月にオープンするGallery Aのデザインコンペ。骨董通りの一角に既存のギャラリーの枠に囚われないようなギャラリーを創りたいと言う同社堀内社長の想いを形にしました。
今回は6社コンペで、競合には誰もが聞いたことある最近オープンしたばかりの商業施設を手がけたところを始め大手や有名会社ばかり。その中で規模も知名度も米粒のような一番弱小な弊社としては、チャンピオンに挑むチャレンジャーの戦い方しかないです。
実はこの競合が全部大手っていう戦いは僕得意です。戦術は「逆張り」。大手はこうするだろうという手の逆を行きつつ発注主の想いを大切に大切に形にしていく。
大手は皆「ギャラリー」の王道の路線を攻めてくるだろうと予想。「外から見たら素敵な作品がたくさん会って思わず入りたくなる!」的な。
僕はこのギャラリーが扱う作品の価格帯とそれを購入するターゲット顧客層のことを考え、外から全く中が見えないハイエンドブランドのブティック的なファサードを提案しました。さらにファサード全体にスワロフスキーを敷き詰めてキラキラ輝く誰も見たことがないようなアートギャラリーの外観。
実はここにもデザインの裏付けがあります。キラキラするものに人は目がいきます。がキラキラしてるものを凝視はできずその集まった視線は自然に作品へと流れます。
そう結局はギャラリーですから作品が主役。全ての視線は真ん中の作品に集まります。
interior design for Gallery A
誰がどう見ても超高額な作品しか扱ってなさそうなファサードの雰囲気。この扉をくぐれる人はもうこのギャラリーがターゲットとしている層のみ。この高き門をくぐってきた先には暖かい居心地のいい空間が広がる
(ここは今ちょっと改良中)
そして隣にあるストックルーム兼商談室はこんな感じ。狭い空間なので無理に広く見せようとせず思いっきり密室感を出して秘密の小部屋でひっそり商談!なイメージ。
普段、サーフ系やナチュラル系のデザインが多いですがこういうのも作ってて楽しいですね。
一番こだわったのがトイレ。日本一のトイレを目指しました。特製のトイレットペーパーアンドリモコンタワーが便座の隣にそびえ立つ。その便座の便座カバーはなんと本革で覆い金糸でスティッチしたもの。
照明がすごいです。
トイレに一歩踏み込むとモーションセンサーでスイッチが入り、薄暗かった空間に奥の壁に入っている上下の間接照明がふわっと入り、シャンパンゴールドのパイプで作られた壁が浮き上がり、次に洗面所のミラーの周りの照明と便座のライザーの間接照明、最後に天井からピンスポで便座が照らされて、まるでステージでスポットを浴びて浮き上がる舞台役者のような演出が一歩入ると繰り広げられる。
トイレ自体はドラムセットのようにライザーで少し高くなっている。
ここで過ごす時間は相当最高なトイレ体験になると思います。
2018年3月オープン予定。
お楽しみに!