Certificate of Surfing Ambassador of PNGTPA and SAPNG
パプアニューギニアサーフィン協会と政府観光局より「サーフィン大使」に任命されました!
政府観光局とエアーニューギニ主催で、パプアニューギニアの魅力を文化的側面、ダイビングやサーフィンなどアクティビティーを通していろんな切り口から紹介することを目的に、虎ノ門の「りせっとカフェ」を9/19〜21日の3日間貸し切って行われたイベント「This is PNG」。
会場のデコレーションやグッズのデザインなどを行ってきました。
1日目はダイビング、2日目はハイランド地方やセピック川周辺の魅力、3日目はサーフィンというテーマでPNGからもゲストを招き、写真や映像をみなで見ながらご飯と飲み物を楽しむかんじの楽しいイベントでした。
ゴールドサーフィン大使であるプロサーファーの吉川さん、山田さん、ムネさん、真平の4人に加えて今回新たに3人が任命されました。写真家のチャーさん、サーフトリップジャーナルの中野さんと僕の3人。チャーさん、中野さんとは2010年,2011年の2回一緒にPNGに行きました。
このイベントの為に来日したパプアニューギニアサーフィン協会の会長アンディーから認定書を直々にいただきました。一国の観光局から大使として任命され非常に光栄であり、嬉しいです。
本当にこのパプアニューギニア関連のプロジェクトや仕事に関われた幸運に感謝です。
独立して37年とほぼ自分と同い年のこの国は、まだ若く非常にユニークな観光業への取り組みをしています。
観光資源をもった多くの国が目の前の利益のためにその観光資源を長期的視点なしに切り売りし気がついたらその大切な資源が無惨な姿になってたり、外国の資本で巨大リゾートを立てて自国の観光資源を食い荒らされてたり、その土地にすんでいる人々に利益が分配されないどころか追い出されていたりされたりするケースが多々あるなか、丁寧に自国の観光資源を持続可能な形で開発していくPNG。
25年という長い年月をかけて、サーフィン文化とサーフィン観光業を世界でも類をみないシステムで自国に根付かせたアンディー。
その村で受け入れられるキャパシティー以上の人数を受け入れない。
自然がきれい、波がいいからといって、大きいホテルを作ってしまうと確かにたくさんの人は来るが、よそ者も出稼ぎにくるようになり、混雑するようになる。そしてそれが治安の悪さにつながることも。
村人だけで受け入れられる客人の数をたとえば10人と決めてしまって、村人で運営できる宿泊施設にして利益も村に落ちるようにする。欲張ってそこに100人呼ぼうとするとやはりほかの土地からの出稼ぎとかが必要になります。100人の観光客がコンスタントにきてるうちはいいですが、50人にへったりすると出稼ぎに来た人々が治安をわるくしたりしてしまう。そこに住んでいる人でできることをする。そうすれば10人の客が5人にへったところで、元々そんなことはなしにやってた村人たちはなんともない訳です。
毎年100人来てきれいな自然がこわれてしまうと、その人たちがやってくる目的である「きれいな自然」がなくなってしまうが、毎年10人ほどだと環境に負担もかからないので「持続可能」。
すくないながらも地元の人たちが長いあいだにわたって利益をだし、環境も維持できるわけです。それがアンディーが25年間いろんな村を回って説いて来たシステム。ここまで来るのに大変だったと思います。これはアンディーの理論のほんの一部。ほかにも訪れたサーファーがはらうリーフタックスなど地元の人に直接利益になるようなシステムがたくさんあります。
アンディーの考えたシステムと苦労の甲斐があって、混雑とは無縁のサーフトリップディスティネーションとしてPNGサーフシーンはブランディングされ、僕たちが恩恵を被っているわけですが、すごいマーケティングですね。
まさにアンディーが言う「波は石油や鉱物となじ俺らの国の資源」という言葉のとおり、波を石油やレアメタルとおなじ産業資源とみなし、持続可能なビジネスとして丁寧に開発していってます。「PNGの資源なんだから自国民が利益を得なければ」自分たちが国を作ってるという自負があるアンディーの言葉にはいちいち迫力があります。
PNGの人や観光局の取り組み、毎年行くテュピラ村の人々に教わる事はたくさんあります。日本がPNGにしてあげれることよりも、PNGに教わることがおおいように感じます。パプアニューギニアで得たものは僕にとって非常に大きく、大切なもの。これからもPNGの魅力を伝えるお手伝いがすこしでもできればと思います。TenkyuTuru!
認定式