a part of woodprint Uminchumaru 部分拡大図
プロオーシャンアスリートの汰久治さんが毎年出ている、アウトリガーカヌーの世界選手権モロカイレース。そして、彼がライフワークとして取り組んでいる人力外洋航海「海人丸」プロジェクト。彼がなぜ、モロカイレースに14年間出続けていて、「海人丸」という船で何を伝えたいのかを、今年の5月に都内にて報告会というかたちで発表します。
彼のビジョンには共感できるところが多いので、僕は陸からそんな汰久治さんを応援してます。
そして、汰久治さんを通じて、いろんな面白い人たちに出会えます。今回報告会を一緒に企画しているこうへいくんや登子さんもそう。彼の口癖「海で人を丸く繋げる」がここ東京でも。きのうは、彼らと報告会をどこでどういうふうに行うかを打ち合わせしてきました。話すことはきちんと話しますが笑いが絶えないおもしろい打ち合わせでした。
そして、この木版は海人丸1号をシンボライズしたもの。(部分拡大です。全体像はできてからまた載せます)
これからおこなう汰久治さんのウェブサイトの一部コンテンツリニューアルやイベント、海人丸2号建造プロジェクトのキービジュアル用に制作してます。
最近は木版がマイブーム。木を彫刻刀でさくっさくっと彫って行く作業。消しゴムで消せる鉛筆で描く線やパソコンのコマンドZで一個前に戻ることができない作業。常に緊張感をもって彫刻刀の先に精神を集中。さくっさくっていう音一つ一つが気分を鎮静化させ、メディテーションです。すごい心が落ち着いて、落ち着いてるんだけど研ぎすまされる。
この海人丸1号の木版は3版を作りそれを合わせて刷ります。今は、とりあえず出来たところまでを一色で試し刷りしては調整している途中。版から紙をはがして絵を見る瞬間はそうとうアガりますね。昔写真をフィルムで撮っていた頃、現像液のなかで印画紙に画像がうかびあがってくるのを見るのと同じような気分の高揚の仕方です。
やっぱりアナログ製法は楽しい。
まあ、結局これが出来て刷り上がった物はデジタル化されて印刷原稿になるわけですが。0と1の中にも少しでも魂が残りますように。