2012-06-28

Original Hand-made frames

Original Hand made frame for Bella Bocca


これは、イタリアの美術品屋さんで買ってきたハンドメイドの世界地図。見つけたときからBELLA BOCCAにこうやって飾ろうと思ってました。アンティークな地図を普通に木製の重厚感のある額縁に入れてもおもしろくないので、ポップな感じの額縁を作りました。

僕は自分の絵や写真などの作品を展示するときは、たいていその作品に合うような額縁を作ります。ぴったりイメージにあったものが売ってる場合は買っちゃいますけど、ほぼないです。
友人や知人の展覧会に行くと、作品がすごくいいのに額縁が残念系とかの場合が結構あります。せっかく精魂こめて作った作品をどうしてそのアルミフレームに入れて平気なの?って思っちゃいます。
画面のすみずみまで作者が責任をもってつくるように、僕は額縁の選定/制作までがアーティストの仕事であり責任だと思ってます。ペットのポートレイトとかの場合は、作品の雰囲気とさらに、それを飾る家の雰囲気までも考慮にいれて額縁をつくったりする事もあります。作品の良さがストレートに伝わるような引き立て役だけど静かにちょっとだけ主張してるような額縁。そんなかんじを目指してます。

材料も飾る場所や作品のテイストによっていろいろ使い分けます。この世界地図は木で枠を作り、その上につい立てを組んでサーフボードでも使う樹脂に顔料をいれたものをどろーって流し込んでいく。色と色の際をつくったり模様を作るのは一発勝負なので緊張感満載。
あとは学校の机の廃材をつかったり、古材を使ったり。
いまBar Grailで展示してる写真の枠は、クライアントでもあるLGさんからプラズマTVなどを輸出するときに入れる木製の木箱をもらってばらして使ってます。古い木の感じをさらにエイジング加工。
30日まで展示してますので、西麻布近辺にいくことがあったら是非よってみてください。