"Jessy's" Pig Tusk silver Fishpond Jewelry
パプアニューギニアのテュピラ村にいる僕のちいさな大切な友人ジェシー。
波乗りしてる意外の時間、気がつくと隣にいます。青空アート教室の時は僕の助手をつとめてくれたり、散歩してたら隣の村まで案内してくれたり、ココナッツ持ってきてくれたりと子供ながらいろいろと世話をしてくれます。
ジェシーは英語をちょっとわかるけど話せず、僕もピジン語や村の言葉は話せないので、ほとんどコミュニケーションがとれません。何を聞いても笑顔で元気よく”YES!" って答えが。「ジェシー、年はいくつ?」「YES!」。
「ジェシー、サーフィン好き?」「YES!」「どれがジェシーの家?」「YES!」、、、ってかんじ。
もうなにを聞いても、ひたすら全部肯定のスーパーポジティブ。オノヨーコの作品やジムキャリーの"Yes man"も真っ青なYESっぷり。
でもなぜか、意思の疎通が普通にできてます。散歩にいくといつの間にかとなりにいていろいろと説明してくれますが普通にわかります。(ピジン語は英語っぽいので慣れるとなんとなくわかるっていうのもありますが)そんなこんなで滞在中けっこう長い時間をいっしょに過ごしているジェシーは毎年会うのを楽しみにしている友人です。
去年、3回目に行った時。
午後写真とりながら散歩してると、ジェシーが家に招いてくれました。なんだろうと思って行くとジェシーの家族勢揃い。そしてみんなに囲まれて彼の叔父から「ジェシーから贈り物がある」と。
でもらったのが豚の牙2本を紐でつなぎ合わせたおっきなネックレス、「PIG TUSKの首飾りは大切な家族と認めた印に贈るもの」と説明してくれました。「俺らは家族だ」と。(PNGでは豚は貴重な存在。神聖なものとしている村やお金のかわりに豚をつかっている部族がいまだにあるほどです。結納金が普通に豚だったりします。そしてPNG豚は野性的な風貌で見た目もかっこいいです)
ジェシーの家族たちに囲まれてこれを贈呈された時は最高に嬉しかった。
その牙でできたおっきなネックレスをして歩いていると、必ずすれ違う人から「誰からもらったんだ?それはどんな意味があるのか知ってるのか?」と聞かれます。「ジェシーからもらったよ、PIG TUSKの意味も教えてもらったから知ってるよ」って答えても必ずみんな改めて説明してくれます。「それをもらうっていうことはすごい意味のあることなんだよ」って。
そのPIG TUSKはこうやってブログを書いてるいまもアトリエのデスクの目の前に飾っています。
そんなPIG TUSKをモチーフに作ったのがこの"Jessy's"です。
PNGの子供とのちょっとかわった友情のストーリーが詰まったPIG TUSKです。
自分の大切な人に贈りたい、そんな時にオーダーしてくれたら最高です。また作っちゃいます。
この僕が作ったPIG TUSKはお礼に今回ジェシーに持って行こうと思います。ジェシーが大きくなって立派な青年になってもなんかつけてくれてそうな気がします。子供の成長ははやいもので、4年前に小さかった子供たちは毎年会う度におおきくなって行きます。なんだけど、ジェシーだけ背が伸びるのがちょっとおそい。
「ジェシーあんま背伸びてないね、、」「YES!!」。
こんな感じでジェシー家族に囲まれてもらったPIG TUSK。
これがPIG TUSK
去年の最終日の前夜のパーティー。
パーティーなのでやっぱり頂いたPIG TUSKは身につけてます。
となりがしんぺい選手でその奥がツボジイ。あー去年も最高に楽しかった。
ちなみに今年も一緒に行くツボジイ、出発が近づいてきた最近、ハイテンションになって
「もうすぐだな、あはは〜」って毎週電話くれます。